読書段階論

読書についての雑記
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ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

@midwhite と話して、読書について思ったことがいくつか。トンデモ本や新書だけで読書家振る舞うのどーなのよ、ってのもあるんだけど(笑)より一般化して読書段階論でもつぶやく。

2011-07-08 17:59:16
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【知的レベル1】共感・同調の読書。自分の背中を押してもらうことを目的とする。例: 留学しようかどうか迷ってる学生が、留学をきっかけに起業した経営者の本を読む。デメリットは一面的&非論理的すぎる点、メリットは行動を促進しやすい点。一般人の大多数はこれだと思われ。

2011-07-08 18:02:03
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【知的レベル2】「反論・多角の読書」。自分の反対意見について知ることを目的とする。例: 原発反対派の人が、より生産的な脱原発の自論を構築するために、原発が必要とされた経緯を読む。デメリットは反論ありきだと効果半減な点、メリットは多角的な視野を得る点。

2011-07-08 18:03:52
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【知的レベル3】「古典・没頭の読書」。理論や人物からの深い知見獲得を目的とする。例: 先行き不透明な現代で政治が不十分と感じた人が、似た状況で政治を説いたマキャベリを学ぶ。デメリットは前提知識や時間が必要な点、メリットは特定の主題を徹底的に掘下げる点。

2011-07-08 18:04:24
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【知的レベル4】「暗記・実践の読書」。特定の科目の基礎力充実や実践を目的とする。例: 部落差別を知る前提として日本史を学ぶ、就職希望先を財務面からも知る手段として簿記を学ぶ。デメリットは体力と継続的な努力が必要な点、メリットは定着→可動範囲が広がる点。

2011-07-08 18:05:26
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【知的レベル5】「真理・探求の読書」。情報の妥当性を追求する目的。例: 放射能が人体に与える影響、種類は?量は?どんな影響?なぜ?反論は?例外は?…デメリットは大量の資料に当たる&計測やフィールドワークも必要な点、メリットは真実に一歩近付く点。

2011-07-08 18:06:06
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【読書の話①】以上、独断と偏見に基づいた読書段階論。ここでいう知的レベルは、その読書を行うために必要な論理的思考力・基礎知識・知的体力の総合値です。だからレベル1の人がレベル2をやっても、この著者は間違ってる!という感情論で終わって生産性はない。

2011-07-08 18:06:33
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【読書の話②】ただ、この必要レベルを下げる補助がある。例えば大学の講義ではレベル3を支援する要点プリントを配布してくれる。社会人はレベル4を達成するために通信講座やセミナーに参加する。読書として捉えると難易度は高いが、プリント暗記なら簡単になる。

2011-07-08 18:09:22
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【読書の話③】twitter上では様々な議論が飛び交うが、正直見ていてひどいと思うものも多い。本一冊読めば解決するだろと。最近私は他人への主張を避ける代わりに、その議題を語る一冊の本に対して真剣に向き合うよう努力している。世界は多面的で深い。浅い知見で安易に物事を問うのは失礼だ。

2011-07-08 18:14:44
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【読書の話④】誤解を招きうる点の補足。議論反対ではなく、前提として自ら知的学習を行うリテラシーが必要で、代表例である読書についての雑記という位置付け。なので写真集や小説は該当せず。ただ、バックパッカーには高橋歩がレベル1を、明治維新の学習に島崎藤村はレベル3を担うから例外あり。

2011-07-08 18:18:24
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【読書の話⑤】補足その2。あくまで必要能力でのレベル分けなので、レベル3の島崎藤村がレベル1の高橋歩より尊いとは意味しない。ちなみに私自身は現在レベル3。ここがこの雑記の個人的ポイントだったりする。偉そうな規範論ではなく、自分に当てはめて考察するクセをつけないと思考は無意味。

2011-07-08 18:20:13
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【読書の話⑥】このレベル分けを換言すると、1&2=読書、3&4=学習、5=研究が一般的。よく言われる学びや読書という言葉はレベル1と2、ごく稀に3も含まれるが導入のみ(解説書だけ読んで古典には当たらない)というのが通俗に思われる。大学卒業後に大きく伸びる人が少ないのではないか。

2011-07-08 18:23:45
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【読書の話⑦】変化の激しい現代で、20第前半の学習以降伸びないのは危険。そこで在学中に3〜5まで知力を上げて、卒業後も自主的に学べる土台を作る必要がある。少なくとも臨んだ時に可能な自分でいたい。1&2に最適な本はネットでも本屋でも見つかるが、3以降はまず学問体系を知る必要がある。

2011-07-08 18:24:12
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【読書の話⑧】最近気付いたが、大学の講義で指定されている教科書や参考書は質が高い。値段や敷居の高さで敬遠していたが、それだけのお金や時間を支払う価値のある内容だと思い知った。同じ内容なら講義だけでもいいが、時間割が合わない科目もある。卒業後も学習できるよう自学に慣れる必要もある。

2011-07-08 18:25:43
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

【読書の話⑨】「個」が尊重・追求される時代。変化の激しい時代。今後の読書はより高い知的レベルを要求するようになる。できれば大学をその訓練の場にしたい。ebookが補助を行うかもしれないが、最終的には各人の能力・経験に依る所が大きいはず。量ではなく読書の質も注目してはいかがだろう。

2011-07-08 18:26:57
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

というわけで明日これいく。 >第15回国際電子書籍expo http://www.ebooks-expo.jp/

2011-07-08 18:27:17
ゆずたそ / Sho Yokoyama (風音屋) @yuzutas0

@tomisho4771 ちなむとレベル4MAXイメージは国立大受験。17の若造が僅か一年で総合知識を幅広く獲得するのは異常。確かに大学で物事の深さを学んだが、必要な知力は受験が上だと思う。あの知力を以て4の内容に当たりたい。だから4は行うけど、私の実力の現状は3だと思ってる。

2011-07-09 18:19:37