30年モノのフルーツポンチ缶を開けたら真っ黒だった件

なぜ黒くなるのか。
12
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

メイラード反応ではないのは上で言ったように「匂いがない」ってのもあるけど、そもそも反応するべき「アミノ酸」が足りない。 甘くないってことはほぼすべての糖類が反応してるわけで、アミノ酸過多でないとおかしい。 フルーツのシロップ漬け、そんなにたんぱく質ない。 プロテインじゃない。

2021-11-04 03:26:15
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

まぁそういうわけで、多分、シロップの分解による炭化。炭なので食っても多分大丈夫。 栄養価は…

2021-11-04 03:31:31
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

もともとフルーツなのでたんぱく質はほぼ無し。 缶詰なのでビタミンも無し。 糖類は分解して人類が利用できない炭。ゼロカロリー。 ミネラルは残ってる。缶から溶け出した鉄が追加。 あとは炭化しなかったセルロース=食物繊維。 クソまずいダイエットフードにはなるかも。

2021-11-04 03:31:31
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

あ、もう一つ。 文明崩壊後の世界を生きる予定の人のために情報を残しておく。 缶詰を選ぶときは「甘い」のはダメ。甘いのは「単糖」なので、今回のように炭化してる。 重合した糖である「セルロース」は人類はカロリーにできない。 もうひとつの重合した糖である「でんぷん」を選べ。

2021-11-04 03:36:07
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

「缶の鉄が溶けて…」とか「酸化」って意見もあったので、そうででないと思われる理由を書いてみる。 まず、缶が無事であるという事実がある。 鉄を水に溶かすには「酸化」が必要。 つまり鉄は還元剤なんだが、 30年かかってもまだ缶は無事で、鉄が残っているので、内容物にはもう「酸化力」が無い。

2021-11-05 04:12:29
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

また、中身はシロップ漬け。 糖類は酸化されてエネルギーを取り出す=他の物質からみると還元剤。 つまり、缶の内部は十分に「還元雰囲気」だったということになる。 鉄は溶出しない。 糖も酸化しない。

2021-11-05 04:12:29
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

糖が酸化しないので、グルコン酸もできない。 鉄が溶けないので、グルコン酸鉄もできない。 頑張ればピルビン酸は出来るかもしれない。 (グルコースの嫌気解糖) が、そうすると乳酸やエタノールに分解されて、匂いがする。匂いは無かったので、それもない。

2021-11-05 04:17:04
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

これは前ツイートした鉄のプールベ図。 果物もあるし、最初は酸性(PH<7)で、多少鉄が溶けて水素が出たかもしれない。 が、その結果電位とPHは移動。 Fe3O4やFe2O3の位置に移動して、そこで反応はおしまい。 30年間その電位、そのPHだったはず。 twitter.com/rei_software/s…

2021-11-05 04:51:43
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

つまりおおよそPH7。-0.1~-0.4V。 グルコースがグルコン酸になるにはアルカリで酸化しないとダメなので、pHも酸化剤もないので反応はおきない。

2021-11-05 04:54:10
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

これは他の缶詰でも同じ。 内容物が多少酸性でも、長期保存したら酸化剤が無くなって鉄の溶出は止まる。 内容物も酸化剤がないから変質しない。 何十年前の缶詰も、缶に問題がなければ普通は食べられる。 地球上では最終的には酸素が酸化を担うので、酸素を除けば酸化は止まる。

2021-11-05 05:38:22
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

件の黒いフルーツポンチは、状況からみて缶は無事=酸素を排除できていた=酸化してないのに、変質していたのが普通ではない=面白いよねぇ。 酸素がないので二酸化炭素も作れないので 糖は脱水して炭素だけを残したんだろうなぁと思ってる。

2021-11-05 05:48:58
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

突っ込みに補足いれていきたい。 この疑問は妥当。 本当は反応生成物全ての分解速度を見ないといけない。 が、メイラード香のうち一部は長く残ることがわかってる。 具体的には古酒や古いワインのひねた香り。 これらはメイラード反応で、30年たっても分解されない。 twitter.com/sirou246/statu…

2021-11-07 04:44:39
しろう @sirou246

特有の香気も30年経てば分解されるんちゃうか?🤔 twitter.com/rei_software/s…

2021-11-04 13:30:34
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

内面のスズに関してはこちらで返信した。 30年もつほど長持ちしてるなら、酸素は缶の中に入ってこないので、内面のスズは溶け切らず、Fe-Znのガルバニック防蝕になってる。 twitter.com/rei_software/s…

2021-11-07 04:50:18
れい(猫目の専門家)🍥 @rei_software

@maruru17436913 ここだと面倒なので内側にあるスズは省いたけど。 実際は最初に内壁のスズが溶けて、雰囲気が還元になって、それで防蝕される。 鉄が溶けると水素ガスが出るので破裂する。 溶けるスズは酸化還元電位を還元に寄せる分+缶の中の酸素分+食品内の酸化剤分なので、少し。 twitter.com/rei_software/s…

2021-11-05 19:30:41
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

缶詰にビタミンがないという話。 ある。あるけど、30年缶はたぶんほとんどない。 実際100年前の缶詰はビタミン測定してなかったらしい。 糖類と同じで分解しやすいせいではないだろうか。 twitter.com/10banta10/stat… twitter.com/mendokuseeyats…

2021-11-07 04:56:11
待田奈人@貴女を孕ませたい❤️ @mendokuseeyatsu

缶詰って壊血病予防になったと思うけどビタミンないんか? twitter.com/rei_software/s…

2021-11-04 13:25:47
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

瓶詰だとならない理由は…わからないが。 内面が触媒になってる可能性はある。 が、おそらく「液糖」と「水分」が大きいと思う 手作りシロップ漬けは砂糖で分解しづらい グルコース→グルコン酸はアルカリ中での酸化でないといけないが、アルカリ中だと鉄が溶けないので違う twitter.com/UG18353762/sta…

2021-11-07 05:05:55
おたま @UG18353762

多分違う。その理屈なら瓶詰めでも同様に黒変することになるが、数10年ものの手作りのシロップ漬け果実の瓶詰めが物置とか床下から発掘されて、見た感じ大丈夫そうだったり食べてみたら(!?)何ともなかったという話はよくある。黒変は缶詰では起こるが、瓶詰めは長期保存で深い琥珀色で甘さが残る。 twitter.com/rei_software/s…

2021-11-04 19:02:00
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

着色されてない白い欠片は寒天かナタデココか。 糖分が浸透しないものなら着色しなくてもおかしくない。 むしろ液糖が分解した証拠の一つにみえるが。 twitter.com/marsh3na/statu…

2021-11-07 05:19:28
M’s Farm @marsh3na

@rei_software これは、着色をしない前提の推測だと思いますが、私は、最初に竹炭を混ぜたものだと感じました。 れいさんの推測が違うと言う根拠に。 写真中、フルーツの断片には黒化してない点。 下記にメイラード反応について語られてますが、時間が経って変化したなら、中まで浸透してます。 pic.twitter.com/mSsbaOXIms

2021-11-04 19:43:21
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

分子内脱水は酸素と水素二つが抜けてるので還元反応ではない。 可逆な化学反応は生成物が多ければ反応しづらくなるのは正しいが、糖の脱水炭化はどうみても不可逆なのであんまり関係ない。水があればおきないってことはないな。実際、糖は水熱炭化で炭素をつくってる。 twitter.com/marsh3na/statu…

2021-11-07 05:52:39
M’s Farm @marsh3na

元ツイートは、これですが。 twitter.com/chestnut100kg/… 社会的に、間違いを鵜呑みにする状況に、私は極めて良くないと思っています。 私に反論する人は、皆、科学の知識無しに、妄想で語りますが。 炭化は還元反応かつ脱水反応なので、水分が大量にある缶詰内では起きません。

2021-11-04 20:36:32
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

成分を見ればわかるように、この缶詰は液糖。 ブドウ糖果糖液糖なので、単糖。 twitter.com/marsh3na/statu…

2021-11-07 06:09:12
M’s Farm @marsh3na

缶詰めの甘さは、単糖ではなく、基本ショ糖。 二糖類なので、単糖ではありません。 twitter.com/rei_software/s…

2021-11-06 03:54:01
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

こっちにつなげておく。 缶詰に残った酸素が問題では? ということなので、 計算してみる。 つづく。 twitter.com/marsh3na/statu…

2021-11-07 23:52:39
M’s Farm @marsh3na

@rei_software 化学と生物は、どれだけお詳しいですか? 穴の大きさの定義は? あのですね。 今回の缶詰の反応は、缶詰を作る時に入ってしまった微量の溶存酸素と。 その微量な溶存酸素で、缶詰の中で酸化鉄が出来て、水素イオンも出来た結果なので。 貴方が言われた穴など関係無いのです。

2021-11-07 23:10:34
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

210gのフルーツ缶。 隙間は多くて10ccくらい。 普通は窒素重点だが、まぁ空気をいれたとして。 酸素は2ccくらいになる。 液体への溶存酸素ははるかに少ない PV=nRTから9x10^-5molの酸素。 酸素は二価なので、 電子数で1.8x10^-4mol分の酸化を行うことができる。

2021-11-07 23:53:01
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

アスコルビン酸で換算すると32mg分。 鉄の酸化(Fe->Fe2+)でいうと5mg分。 果糖の酸化は1molでCO2が6つ出るので、2.7mg分。

2021-11-07 23:58:28
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

210gのフルーツ缶、どうも30gくらいの炭水化物が入ってるらしい。 脂肪はほとんどないので、ほぼすべて糖類。 2.7mg/30g≒0.0001。 つまり、缶に残った酸素では0.01%の糖しか酸化できない。

2021-11-07 23:58:28
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

他に糖を酸化する物質は…まぁ生き物なので多少はあると思うが。たくさんはない。 どう見積もっても糖をすべて酸化するだけの酸化剤は存在しない。 糖が酸化したあとのCO2も見当たらない。 でも、甘くないので糖はほぼ存在しない。 糖の脱水・分解なら酸素はいらない。

2021-11-08 00:02:18
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

具体的にはこう。 C6H12O6 -> 6C(amorphous) + 6H2O (ΔEa = 90~120kJ/mol) 130℃なら数分。 20℃で10~50年。

2021-11-08 00:04:22
れい(猫耳の専門家)🍥 @rei_software

グルコースの活性化エネルギーはフルクトースより高めなので、30年で分解しきってるのは早い。 缶詰や中のミカン、ナタデココが活性化エネルギーを下げてる=触媒なのだとすると、ちょっとおもしろい。 「バイオ燃料」の研究に役に立ったり? しないか。

2021-11-08 00:14:47