日本語の原郷は「中国東北部の農耕民」という研究発表
- kusamura_eisei
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.@roberto7177 @JamKarnell @maki2260 日鮮同祖論の昔から、強引に日本語と朝鮮語を結びつけようとする研究者はいましたが、それは政治的な試みであって、本来の言語学による分類とはかけ離れています:「ヨーロッパの諸言語について、
2017-02-05 09:34:14それがインド・ヨーロッパ語族といわれるほど、何十という言語がお互いに同系だと言うことが証明されてくると、日本語はどこの言語と同系だろうと人々の興味をひいた。明治の初年から、日本語と朝鮮語は同系だとする意見があった。それはW.G.アストンという英国の外交官が述べたところで、
2017-02-05 09:35:01後に金沢正三郎が『日韓両国語同系論』(1910)を著わし、単語150語を挙げ、文法についても立ち入った説明を加えて世に知られた。しかし単語の中には文化語もあり(文化語は文化の移動によって、系統に関係なく借用されるものである)、全体として150語では不充分だとされて、以後、
2017-02-05 09:35:37多くの研究者が日本語・朝鮮語にわたって探索に努めたが、人々を納得させるほどの対応語を見出すことはできなかった。また朝鮮語以外でも、日本語と多数の対応語をもつ言語は発見されなかった。ただ日本語の文法構造は、ツングース語、モンゴル語、トルコ語と共通なところがある。ツングース語、
2017-02-05 09:36:28モンゴル語、トルコ語は、文法構造が極めて類似しているので、この三つの言語を一括してアルタイ諸語と呼び、日本語もその仲間に入れられることがある。しかしこの大陸の三言語は、単語の上では対応するものが乏しく、同系といえるかどうか疑う学者もあり、
2017-02-05 09:37:04日本語もアルタイ諸語に対応する単語を持たない。それゆえ、日本語をアルタイ系の一つに加えるのは適当とは考えられない」(「日本語の源流を求めて」大野晋)
2017-02-05 09:37:40大野晋氏の別の本。日本語・朝鮮語同系説について:「しかしヨーロッパの比較言語学がすでに確立していた成果に比べると結果は貧弱であった。単語の対応も少ない上に、その中には文化に関係する単語が多く、基本動詞についてはほとんど立証できない」(「日本語の起源」大野晋)
2017-02-05 09:38:26文法ではなく、日本語の発音・単語が南の島々の言語と共通している部分が多いという説はよく聞きますね。ですが、それもかすっている程度の話でしょう:「マレーシア、インドネシアなどの言語は、発音の仕組みは基本的に日本語にかなり近いが、文法の組織が全然違う」(「日本語の起源」大野晋)
2017-02-05 09:39:23上記の故・大野晋氏は日本語のタミル語起源説でケチがつきましたが、言語学者としては第一人者です。うちにも大野氏編纂の「角川必携国語辞典」がありますけど、とてもいい辞書ですよ。
2017-02-05 09:40:06.@roberto7177 @JamKarnell @maki2260 言語は「印欧語族→ケルト語→アイルランド語・ウェールズ語・ブルトン語」というように、大本となる幹から枝分かれして成り立っていますが、
2017-02-05 09:40:38日本語と朝鮮語は松本克己教授が言うところの「孤立的な言語」であり、他の言語から断絶しています。 pic.twitter.com/J8qFJpALIz
2017-02-05 09:41:58