@Im_Weltkriege 猊下、歴史を語る 「陰謀論」と「ニセ科学」をめぐって
<その1>
@Im_Weltkriege 猊下が、歴史とイデオロギーについて、及び「基本的概念にこそ恐るべき理解し難さがこめられている」ことを語ります。
ペイトンとリトルトンによる会計基準は価値を論じないことによって成立している側面がある。これは、いわゆる当時のマルクス主義者たちとの論争を避けるための工夫と言っても過言ではない。
2011-09-11 01:57:29思えばケインズも必要以上に論争に巻き込まれていたが、ケインズ以降と呼んでも一応差し支えない一連の経済学も、やはり価値については慎重である。
2011-09-11 01:59:49ところで、現在の史学が過度に文献実証主義に傾いているのも、これは確からしさにやや疑問もつくが、やはりマルクス主義と呼ばれた謎のアレと無関係と言うのは難しいだろう。
2011-09-11 02:02:25私は、マルクス主義何某という諸学があったかどうかについては判断できないが、現在主流となっている諸学のうちの少なからぬ部分は、マルクス主義何某でない何かとして構成された可能性をつらつらと考えてしまう。
2011-09-11 02:04:59マルクス主義何某でないところの何某として強くバイアスがかかってしまった諸学については、もちろん揺り戻さざるをえないだろうが、問題はそこではない。
2011-09-11 02:09:32特定のドグマ・イデオロギーから何かを構成することについて、多くの人は警戒を示すだろうが、特定のドグマ・イデオロギーでない何かという漠然とした在り方が意外なほど事物を硬直的に規定してしまう可能性について、具体的に警戒しようのなさが困難であるといつも切なくなる。
2011-09-11 02:11:39余談。株式会社には株主総会と取締役会というものがあるのは誰でも知っているだろうが、これが会社の所有と支配を分離しているものであると理解できている人が意外なほど少ない。
2011-09-11 02:19:28しかし、労働、資本、資産、負債、生産、消費といった基本的概念にこそ恐るべき理解し難さがこめられているように、所有と支配という概念にも、まったく理解し難い困難さが潜んでいることは疑いないだろうと思いつつ、触れないのが良識というもの。
2011-09-11 02:25:33正確には取締役会設置会社の説明をしなければならないが、現行会社法は凄過ぎてそういう問題はどうでも良くなっている。取締役会があまりにも名義書換を拒否できるので、その濫用が既に始まっており、非常にアレ。
2011-09-11 02:42:16そういう厳然たる事実はどうでもよく、日本や世界の支配者・支配層に憤っている人々が、実は日本や世界の所有者・所有層なのではないか、と思いながら読むと面白い文章は結構あるというお話でした。
2011-09-11 02:45:46<その2>
@Im_Weltkriege 猊下、先の歴史に関する論を実践に移したのか、@A_laragi 氏のツイートをきっかけに「陰謀論」という言葉について述べます。
※@A_laragi 氏のツイートは、鉢呂大臣辞任の件についてのものです。
@monyotan 真相はわからないです。思いもよらないことかもしれない。ただ、歴史に学ぶなら、ちょっと危険なフェーズに入ってきたように感じます。
2011-09-10 23:16:12@A_laragi おはようございます。私も夕べは意気消沈してしまいました。都知事戦の晩もガックリきたけど、捏造報道で一国の大臣が辞任に追い込まれるなんて、日本の未来は…。しょんぼりです。
2011-09-11 08:25:59@tsubuco おはようございます。捏造にあたるのかは分かりませんが、真相(会話の詳細や背景)が見えてこないし、今後も明らかになることはないであろう、というのが怖いですね。そんなことで大臣が辞めるとかどうかしてる。
2011-09-11 10:35:32どうも、「陰謀論」という語が濫用されぎみだけど、政治上の問題において「裏」の要素があるのは、むしろ当然のことであり、歴史の証明するところ。陰謀論という批判が有効なのは、それが政治ではなく科学の問題であるか、より簡潔で説得力のある説明を即座に提示できる場合。
2011-09-11 11:02:59それが例えば9.11陰謀論のように、「科学」の問題であれば、「陰謀論」という批判は、非常に有効だと思う。しかし、人間が行なう政治の問題について、具体的で有効な反論も提示しないうちから、「陰謀論だから避けるべき」というヒューリスティックは、全く荒唐無稽としか言いようがない。
2011-09-11 11:53:05