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実効線量について sushikuboさんのつぶやきから

良い参照文献が一緒に提示されていたので、ありがたく、、一緒にまとめてしまいました。 お急ぎの方は、見出しの「実効線量」以降をお読みください。
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Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen これらの定義は、ある指定された臓器・組織 T の体積中の、放射線のタイプ R による平均吸収線量 D(T,R)に基ずく。(ICRP 103 (B58))

2012-01-29 22:42:19
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen ある臓器・組織の防御量である”等価線量” HTは、次式によって定義される。ここでWRは放射線Rに対する放射線加重係数である。(ICRP 103 (B58)) http://t.co/05WyYwYi

2012-01-29 22:43:17
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MAKIRINさんの紹介されている安斎先生の資料は古いけれどもわかりやすいので一緒に参照を。上の数式の各パラメータの定義と数式の意味がきちんと記述してあります。

MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

等価線量をきちんと理解したいのであれば、次の資料は目を通しておくべき。(単位系は古いけど) http://t.co/etlnYuh4

2012-01-28 09:40:38
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen ICRP pub.60 で導入された実効線量 E は、次式で定義された。ここで、WTは組織Tの組織加重係数、またΣWT=1である。(ICRP pub.103 (B57)) http://t.co/QeCiyrNi

2012-01-29 22:43:58
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編者注)放射線荷重係数(wr)と組織荷重係数(wt)とは
http://www.rist.or.jp/atomica/dic/dic_detail.php?Dic_Key=793

横道

MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

実効線量をきちんと理解したいのであれば、まずは次の資料で組織荷重係数がどのように決まっているか知る必要がある。ただし、組織荷重係数が本質的な量ではなく、組織荷重係数/(臓器の質量/全身の質量)が本質的な量であることに注意。 http://t.co/ASOWpkpN

2012-01-28 09:49:03
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

たとえば、現在の甲状腺の組織荷重係数は0.04ですがそれ自体に本質的な意味はありません。本質的に意味があるのは0.04/(甲状腺の質量/全身の質量)の値で、成人の場合は0.04/(20g/60kg)=120になります。

2012-01-29 10:51:39
リーフレイン @leaf_parsley

@MAKIRIN1230 そうですね。MAKIRINさん、実効線量の荷重というのは、http://t.co/vYqjsMxo 癌しか想定しないのですか?

2012-01-30 07:27:38
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

そうみたいですね。それ以外の影響については現時点では疫学データが足りないのだと思います。 @leaf_parsley

2012-01-30 07:33:09
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

癌に着目しただけでも、たとえば、甲状腺の質量は全身の質量の約3000分の1しかないのに、組織荷重係数は0.04(25分の1)もあるんですよ。甲状腺がん発病に対して死亡する割合はかなり低いにもかかわらず。 @leaf_parsley

2012-01-30 07:40:47
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @MAKIRIN1230 そもそも、なぜ組織荷重係数を1でまるめる必要があったのでしょうか? 生物学的な感受性を表現しようとするのなら、場合によっては物理的な等価線量よりも値が大きくなって全く構わないと思うのですが?

2012-01-30 11:01:28
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

それはもともと実効線量は広島・長崎の被曝者の疫学データと比較するために考えられたものだからです。その時の外部被曝は全身均一に蒙ったと考えられるので、被曝者の個人線量(空間線量)と比較しやすくするためです。 @leaf_parsley

2012-01-30 12:03:33
リーフレイン @leaf_parsley

@MAKIRIN1230 なるほど、外部被曝の均等被曝をベースに考えていれば、組織荷重平均はうまく働くし、もともとの等価線量以上にならない配慮も必要だったわけですね。 

2012-01-30 12:08:16

横道終了

Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen 実効線量の仕組みについての図 http://t.co/zjoOlAVs

2012-01-29 22:45:20
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一旦男女別に計算するのだけれど、平均をとってしまう↑
年齢差についてはできるだけ防御的に選択

Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen ある指定された組織の吸収線量Dは物理量であるが、一方、等価線量Hと実効線量Eは放射線生物学的および疫学的な所見に基づく加重係数を含む。これらの加重係数は、放射線防御に適応するため判断によって選ばれており、容認できる単純化を含む。(ICRP 103 (B61))

2012-01-29 22:46:26
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen 実効線量の使用によって、非常に異なる状況での被ばくを1つの値に結びつけることができる。その結果、基本被ばく限度を単一の量で表すことができる。(ICRP 103 (B63))

2012-01-29 22:46:58
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen 放射線防御の実務において、そのタイプの電離放射線を考えているのか、又は、放射線が人体に入射するのかそれとも体内の放射線核種によって放出されるのかどうかに関係なく、すべてのタイプの放射線に対して、(続く)

2012-01-29 22:48:26
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen (続き) 人体における確率的影響の確率と量的に関連する被ばくの”総計”を指定するために単一の量が開発された。これは、判断に基づいたパラメータ値を含む実用的な防御量であることを強調する必要がある。(ICRP 103 (B29))

2012-01-29 22:48:51
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen 放射線影響は吸収線量だけに依存するのではなく、放射線のタイプ、人体内でのエネルギー吸入の時間的分布および空間的分布、または被ばくした組織・臓器の放射線感受性にも依存するので、吸収線量のみでの評価では十分でない。(ICRP 103 (B30))

2012-01-29 22:49:29
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen 平均吸収線量は、それ自体では電離放射線被ばくに起因する損害を評価するために不十分である。放射線防御に適応される線量と確率的影響との間の相関を確率するために、2種類の加重係数、すなわち放射線加重係数wRと組織加重係数wTが導入された。(ICRP 103 (B71))

2012-01-29 22:50:44
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen これらの加重係数は、さまざまなタイプの放射線と、身体の種々の臓器・組織における確率的影響を考慮することを意図している。したがって、広範囲にわたる実験データと疫学調査に大まかに基づき、年齢と性に無関係とされる。(ICRP 103 (B72))

2012-01-29 22:51:16