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『アメリカ名詩選』批評まとめ
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_Nieselregen
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今日はここまで。ホイットマンは、おのれの生涯を賭けて『草の葉』の増補改訂にちからを尽くしましたが、そのあいだに勃発した南北戦争に深い衝撃をうけます。次回は、同じくアメリカを代表し、南北戦争の影響が色濃いとされる異端の詩人、エミリ・ディキンソンです。戦争や災害は、人格の闇を深めます
2012-12-16 03:00:21![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ホイットマンのこの詩の題、原文では、'Walt Whitman, a kosmos, of Manhattan the son' と云います。日本人の多くはホイットマンを評価できないでしょうね。そして、こうした宇宙論的な詩の表現は、近代末期のギンズバーグに受け継がれていきます。
2012-12-16 02:53:23![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ぼくを通して長いあいだ沈黙していた多くの声が、 無数の世代の囚人や奴隷の声が、 病める者、絶望している者の声が、盗人やこびとの声が、 幾星霜もの準備と蓄積の声が、 そして天球をつなぎ合わせる糸の、子宮と精液の、 虐待されている人たちの権利の、 不具で、取るに足らず、平凡で、……
2012-12-16 02:48:33![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ウォルト・ホイットマン(1819 - 92)アメリカ文学を代表する詩人で、実際凄いです。ソローにも見られる近代特有の個人主義を徹底させながら、他のひとびととも通底している意識の壮大さには眼を見張るものがあります。たとえばこんな表現。 http://t.co/PcuUvTwY
2012-12-16 02:43:12![](https://pbs.twimg.com/media/A-LHJvkCYAAwfe3.jpg:medium)
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ハーマン・メルヴィル(1819 - 91)『白鯨』の著者。今、冒頭を読みかえしてみましたが良いですね、優れています。詩にもその傑出がない訳ではないですが、しかし、創造性を欠いている印象が奇妙にも拭えません。小説を詩に落としこんだのでは。 http://t.co/e0Xml28V
2012-12-16 02:10:55![](https://pbs.twimg.com/media/A-K_w_HCQAAQ-0R.jpg:medium)
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ヘンリー・デイヴィット・ソロー(1817 - 62)野蛮人を演じているものもありますが、基本的にはきちんとした詩人です。主著『森の生活』はアメリカのヒッピームーブメントの精神的支柱となった古典。近代の特徴的な表現として読む必要を感じます http://t.co/ZiUz5tBn
2012-12-16 01:44:40![](https://pbs.twimg.com/media/A-K5wawCUAAd6aq.jpg:medium)
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ジョーンズ・ヴェリー(1813 - 80)イメージだけの凡庸な詩人。ですから、あたまに意味が構成されてこないため記憶に残りません。ハーヴァードで神学を学びながら神との直接交感に傾斜してゆき、狂気を疑われて一時、精神病院に入っていたそう。 http://t.co/HHrMUqlL
2012-12-16 01:20:52![](https://pbs.twimg.com/media/A-K0Tn5CUAI36D7.jpg:medium)
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とはいえ、マスターズの詩集がベストセラーになったという事実は興味深いです。名詩選におさめられている2篇は、どちらも「物語に依拠しすぎ」という点で私は評価しなかったのですが、物語があったほうが大衆人気は出やすいのですね。あとで読んでみます。 http://t.co/j1hW9m0o
2012-12-16 00:30:50![](https://pbs.twimg.com/media/A-Ko21uCMAAr62W.jpg:medium)
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以上。名詩選でも文学史上でも猛プッシュされてるディキンソンですが、彼女は偉大な詩人だったのか?個人的には「まあまあ」の詩人だと思います。マスターズの詩集はアメリカ文学史上、詩集として初めてベストセラーになったそうですが、私は評価しません。 http://t.co/NFwuNTtL
2012-12-16 00:28:27![](https://pbs.twimg.com/media/A-KoT-XCIAAAeK4.jpg:medium)
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【25】『ルシンダ・マトロック』エドガー・リー・マスターズ:D 駄目。物語しかないし、その物語も空間の広がりや時間の厚みが感じられない。
2012-12-16 00:12:11![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【24】『アン・ラトレッジ』エドガー・リー・マスターズ:D 駄目。リンカーンが愛したというただひとりの女性アン・ラトレッジの一人称視点をとってアメリカ賛美をしているが、なにを意図してこのような詩をつくったのだろう。下品というか、失礼。
2012-12-16 00:11:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【23】『わたしは「死」のために止まれなかったので』エミリー・ディキンソン:B まあまあ。死を見つめて、それをちゃんと書いたという点は立派だと思うけれど、主題以外のものに対する眼が浅い。ざっくりしすぎている。
2012-12-16 00:10:58![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【22】『激しい苦痛のあと、形式だけの感情が生じる』エミリー・ディキンソン:C ふつう。正直、全体として意味のわからないというか、ピンとこない詩。いろんなものを省きすぎ?
2012-12-16 00:10:13![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【21】『小鳥が歩道をやって来た』エミリー・ディキンソン:B まあまあ。とても静かでおだやかな詩。しかし眼が浅いようにも見える。
2012-12-16 00:09:20![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【20】『わたしは酌む、まだ醸造されたことのない酒を』エミリー・ディキンソン:C ふつう。小さなものに対する眼はあるが、十分なこまかさという点では微妙…… 詩が読者まで到達しないというか、空転してしまっているような印象。
2012-12-16 00:08:47![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【19】『大声あげて戦うことは、とても勇ましい』エミリー・ディキンソン:B まあまあ。悲惨なものや、痛ましいものに眼を向けていて、それが良いところだとは思うけれど、もっと描き出せる気がする。
2012-12-16 00:08:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
My books I'd gain cast off,I cannot read -Henry David Thoreau 素人感覚で言わせてもらうと、これ、詩というのかな?と疑問が湧いた。何をいいたいのか、よくわかんないし、勝手にメルヘンしてれば、とツッコミたくなる。
2012-12-14 12:37:56![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
The Dead -Jones Very それっぽいんだけど、全然それじゃないと思う。一瞬の印象は良さげにみえるけど、よーくみると、中身が薄い感じ。
2012-12-14 12:29:08![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
The Columbine -Jones Very 言葉が頭に残らない。きれいすぎて、すこし嘘っぽくみえる。
2012-12-14 12:23:48![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
すごい。 "But we loved with a love that was more than love—"
2012-12-12 03:02:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
Annabel Lee - Edgar Allan Poe 切ない!この詩はキュッと胸を締め付けられます。喪失感でさえも、慈しんで、優しい口調で語られてると思います。
2012-12-12 03:01:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
Israfel -Edgar Allan Poe ポーの作品は英文みてると、意味とかよくわかってないところたくさんあるけど、口に出して読みたくなる。 作品に口説かれている感じがあります。こんな口説かれ方されたら、嬉しいなあ!
2012-12-12 02:52:00![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
To Helen -Edgar Allan Poe 「ヘレンに」とあるように、ヘレンのことが描かれているのだろうけれど、私にも、ヘレンの匂いとか、雰囲気が伝わってきます。慈しみを感ぜられて、いいと思います。
2012-12-12 02:45:02