江戸時代の武士の面目について

無礼討ちの話が結構受けてたようなので、その流れで 「江戸時代の武士の面目」についての話を軽くまとめてみました。 割とざっくりなので後で追記するかも(※追記しました)ですが、よろしければー。 ついでに赤穂事件と伊賀上野の仇討の話も入れております。
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神無月久音 @k_hisane

ブチャラティ気味に言えば「『法度は守る』『面目も立てる』。「両方」やらなくっちゃあならないってのが「武士」のつらいところだな」というとこで砂。まーどっちかというと上と下に挟まれてひいひい言ってる中間管理職気味な雰囲気ですけど。 http://t.co/Uo6lCOidCg

2013-03-28 20:30:36
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神無月久音 @k_hisane

例えば、「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉が強烈過ぎて、他の部分が隠れがちな「葉隠」ですが、実際には「法度の範疇内でうまいこと面目を立てつつ、日々を過ごすにはどうすればいいか」というTIPS集でもあるわけですし。

2013-03-28 20:31:46
神無月久音 @k_hisane

で、そういう方法論を一言でまとめると「空気を読め」になるんで砂。下手に口に出したり、態度に表したりすると、どこに面倒の火種があるかわかりませんから、その場その場の空気を察して、安全枠で動くのがベターというお話でアリマス。

2013-03-28 20:32:41
神無月久音 @k_hisane

なにが悲しゅうて江戸時代でまで空気読まんとアカンの、というところですが、まあ、世の中そういうものなので仕方ないで砂。そりゃ柳生宗矩も「兵法の極意は相手の心や動きを読むこと」(大意)とか言うよなーと。

2013-03-28 20:33:12
神無月久音 @k_hisane

とはいえ、そもそも面目を失って平静でいられる方が珍しいので、前述の話の如く、後の面目とかどうでもいい、とにかく今の面目を立てねば!という暴走状態になることも多々あったわけですけどね。難儀な話でアリマス。

2013-03-28 20:33:39
神無月久音 @k_hisane

あと、さっき話に出た柳生宗矩の兵法については、こっちで解説してるのでよろしければー。【やる夫で学ぶ柳生一族・外伝「解説・兵法家伝書」】http://t.co/mgRiLaocwj

2013-03-28 22:09:01

補足

神無月久音 @k_hisane

なお、さっき「武士をだいぶマイルドにしたのがヤクザ」と書いた件について、一応補足をしておきますと、表層的なヒャッハーっぷりではなく、根っ子のところを論じるなら、武士とヤクザは全然別物でアリマス。

2013-03-28 22:03:26
神無月久音 @k_hisane

ヤクザは、基本的には職業であり、シノギなわけで、何故ヤクザを続けてるのかと言うと、要はそれでないと食えない/そっちの方が食えるからやってるわけで砂。もしカタギで食えるなら、足を洗う人も少なくないでしょうし(まあ、色々な理由でヤクザに留まらざるを得ない人もいるのでしょうけど)

2013-03-28 22:03:56
神無月久音 @k_hisane

しかし、武士は身分である上に、そもそも武士は自分が武士であることそのものに価値を見出してる訳で、食える食えないは関係ないんで砂。だからどれほど困窮しようと武士であり続けようとするわけで、その辺がヤクザと全然違うと。

2013-03-28 22:05:10
神無月久音 @k_hisane

まあ、実際には武士をやめて町人になったのも結構いるわけですが、その時点で、その人はもはや武士ではないので、論から外れま砂。これは武士の株だけ買った町人にしても適用できる話ですが。

2013-03-28 22:05:57