小太刀右京さんによる突発的TRPGガイド ＴＲＰＧ／システム初心者とどうやって遊ぶか編

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

そう、まずは好意を勝ち得るところから始めるべきなのです。人は、「この人の言うことなら信じよう」と思った人間の言うことを聞きます。まず信じてもらい、そこからルールをレクチュアするのです。実はこの時、あなたが取り回せれば、ルールはどれだけ複雑なものでも構いません。だいじょぶです。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

では次に、実際のゲームにおいて何をすべきか。まず大切なことは、「ルールブックは基本的に買うものである」「別に高くないので安心して買ってほしい」と伝えることです。いや、マジで（笑）。今すぐ買わなくてもいいですが、「買う必要はない」はやめてください（笑）。買ったほうがよいです（笑）。

りんね＠引っ越し中 @trpg_tmn1111

@u_kodachi TRPGのルールブックは遊べば遊ぶほど投資が回収できるも追加するべきかと思います～

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

@aokaze_r そのあたりは個人の判断ですね。自分は、「遊ばないといけないのか」とプレッシャーをかけるのが怖いので、初心者の方には申し上げないようにしております。一回だけ遊ぶのも、家で読んで楽しむのも、等しく楽しみのうちだと思いますので。その考えを否定はしません。

りんね＠引っ越し中 @trpg_tmn1111

@u_kodachi なるほど。ありがとうございます。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

んで、ですね。次に全部を教えようとしないことです。カオスフレアなら、あらゆるミームを説明する必要はありませんし、Ｄ＆Ｄの全クラスはわからなくてもいけます。クトゥルフの邪神をすべて覚える必要はないのです。大事なことは、あなたが必要なだけ教えればよろしい。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

このへんは最近のゲームですと、サンプルキャラクター（クトゥルフから天下繚乱まで、たいていのゲームについてます）とサンプルシナリオの組み合わせで大分軽減できるはずです。サンプルを取り回す範囲で必要なルールと世界観だけ説明すればよろしい。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

そして、ゲームが始まったらまず何をすべきか。それは、プレイヤーを褒めることです。何でも褒めろ、と言っているのではありません。「正しいこと」をしたら褒めるのです。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

依頼を受けたら、「そうです！　そうしてもらえると助かります！」と褒め、ダメージダイスを覚えたら「はい、その通りです！」と褒めるのです。セッションに不利益なことは褒めない。流す。テーブルにとって有益なことを褒める。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

人は日常生活の中でまず褒められませんから、これによってプレイヤーを誘導できます。これがまさにロールプレイ支援システムが成功する理由なのです。重要なのは、理由もなく褒めないこと。理由を説明して褒めることです。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

自分が行動し、正しいことをした結果褒められる。これが大事なのです。（エヴァの話は前フリだったのです）褒めすぎたらダメになるんじゃないかって？　そんな人は見たことがありません。どやされすぎてダメになった人は見たことがありますが。

R.F.D.♨温泉ねずみ @R_F_D

例えば罠チェックの時にPLが「扉の辺りを重点的に」と言った場合、もし正しければ判定にボーナスを与えるが、全くの見当違いでもペナルティは与えてはいけない……って何かの本に書かれてたなあ。 #TRPG QT @u_kodachi: 自分が行動し、正しいことをした結果褒められる...

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

@R_F_D ああ、よいノウハウですね。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

もうおわかりですね。あなたはセッションにあたり、「どういうセッションを自分が望ましいと考えているか」をイメージする必要があります。毎度おなじみのマインドセットです。大丈夫。「和気藹々とみんながルールを守ってゲームを遊ぶ」というマインドセットをし、それに沿ったら褒めればよろしい。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

ロールプレイをうながすときもそうです。常にＮＰＣが、ＰＣの行動を好意的に受け止めるのです。「でもあなたを許さない」と一言言ったら、「その重い言葉に敵は大きく衝撃を受けた」と返しましょう。何を言っていいかわからず沈黙しているなら、「黙っているのは優しいからなのか」と答えましょう。

矢野俊策（公開用） @Syano_open

小太刀くんの話で、天羅万象零のテストプレイをしたときのことを思いだした。

矢野俊策（公開用） @Syano_open

GMもプレイヤーも、TRPGをほぼ知らない学生にやらせて、スタッフが周りで見ている体勢。最初１０分はわけがわからず混乱していたが、GMが意を決してこう言った。「僕がセリフを言い終わったら、そちらに手を向けます。そうしたら喋ってください」

矢野俊策（公開用） @Syano_open

で、プレイヤーが勇気を出してセリフを喋った瞬間、GMが合気チットを差し出す。卓はどよめき、全員で「すげえじゃん」「あ、こうやればいいのか！」と共有し、ここからはどんどんロールプレイが加速したということがありました。

矢野俊策（公開用） @Syano_open

なるほど、認められる力ってすごいんだな、と思った最初のエピソードでございまする。

小太刀右京/Ukyou Kodachi @u_kodachi

【RT言及】きっかけなしに喋ることはできませんからね。「さあ格好いいセリフを言え」と言われて喋れるヤツはほとんどいません（知り合いだと三輪さんくらいか）。