イギリスのカトリックグラマースクール
- SteFoyLesLyonFr
- 5226
- 1
- 0
- 0
【イギリスの教育システム】個人的バックグラウンドに関わらずすべての人間は神の前において平等であるというカトリックのメッセージを再確認していく。」 以上が、文書1に書かれていることの概要。
2013-06-28 21:41:16【イギリスの教育システム】Faith schoolとして当然の内容ではあるが、カトリック信者が社会のなかで差別などされているという文言と、教師の採用に関しても信者を最優先するというのは、(一般論として)学校として組織的閉鎖性につながる可能性が大きいようにも感じる。
2013-06-28 21:48:11【イギリスの教育システム】障がいを持つ子どもの取り扱いに関する文書2、3については、とりわけセレクティブ校(学力試験によって入学選抜する学校)はどの学校も何かしらの正当化を説明することが必要になる。
2013-06-28 22:17:18【イギリスの教育システム】文書3が抜粋している法律はこれ:http://t.co/E5YniNTn0l
2013-06-28 22:18:21【イギリスの教育システム】ちなみにこの法律は2006年労働党政権時代にEquality Act 2006に事実上吸収されるかたちで強化され、 人種、性別、障がい、宗教、性的指向に関する諸法律が統合されている。
2013-06-29 08:06:45【イギリスの教育システム】これはgeneral dutyと呼ばれるもので学校においてもこのDDAは義務づけられた。それを受けてこのカトリック校においては文書2としてこの法律の遵守を宣言している。要は障がい者に対する差別やハラスメントを行なわないと。しかし、
2013-06-29 08:14:39【イギリスの教育システム】ここでSpecial Educational Needsの取り扱いに注意がとりたてて必要になる。これについては先日少しtwした: https://t.co/wyA9NObfXF https://t.co/aofnMZuLwB
2013-06-29 08:38:49【イギリスの教育システム】この学校では、learning difficulties (学習障がい)を持つ子どもは selective school(学力選抜校)には通常アクセスできないと前言した上で(Statutory Instrumentの適用)、以下の4つのケースについて
2013-06-29 08:43:03【イギリスの教育システム】 学校として需要を満たす努力の必要性を認識しているとする。 1. 医療のニーズのある子ども 2. 身体障がいのある子ども 3. 特別に情緒的なニーズ 4. the most able
2013-06-29 08:49:50【イギリスの教育システム】1、2に関しては比較的わかりやすい基準で対応できることが多い(と思われる)が、ここでイングランドの最近の中等教育のシステムの問題と直結しているのが3、4。
2013-06-29 08:53:32【イギリスの教育システム】3の情緒に関するニーズに対してこの学校は各種の関連法規に照らしながらフレキシブルに対応するとしている。学力が高いことに加えて自閉症スペクトラムをもつ子どもたちの存在が近年クローズアップされ、
2013-06-29 09:03:08【イギリスの教育システム】保護者や子どもたち自身がそれらの情報に不必要に振り回されている状況にも配慮していることの意思表示でもある(だろう)。だが、ニーズへの対応の必要性を認識しているという学校の宣言は現実的には完全には対応できていないという事実の吐露とも読める。
2013-06-29 09:11:34【イギリスの教育システム】実際に進学校の多くで私自身が見聞きするのが、学力は非常に高いが情緒的に問題ありと周りが認識している子どもの数の多さ。これは(統計も医学的根拠もなく、完全なアマチュアの推測だが)学力選抜グラマースクールの過度の受験競争と関連しているように思える。つまり、
2013-06-29 09:18:29【イギリスの教育システム】グラマースクール(セレクティブスクール)の歴史的激減ののちに生き残った少数は公立校という各種制約の元、学力だけ極めて高い子どもたちを集めることによって、それらの子どもたちに共通しがちな情緒的要素も集中させてしまっている部分があるのではないかということ。
2013-06-29 09:25:47【イギリスの教育システム】公立校においては入学試験においてインタビューの導入は法によって禁止されている。したがって進学校は学力のみで子どもたちを選抜する必要がある。それを私立校と比較して公平なシステムととるか、不完全なものととるか。
2013-06-29 09:28:58【イギリスの教育システム】このカトリックのグラマースクールにおいては、それは公立校の限界であり、不完全なものととらえているようだ。校長のスピーチにおいてカトリック校の良さが強調されていたのもその点。子どもの情緒の健全な発達を組織的にバックアップできるのがカトリシズムであると。
2013-06-29 09:33:48【イギリスの教育システム】カトリックグラマースクールにおける自校の教育方針の正当化としては1つの在り方であろう。この学校や生徒たちの地元における評判は非常にいい。しかしカトリックコミュニティに手厚く保護され、内部で何が起こっているかが判りにくいようにも感じる。
2013-06-29 09:42:11【イギリスの教育システム】4のthe most able。これについては先日オフステッド:教育水準監査院 http://t.co/mbYEvWLYPJ が苛烈にnon-selective (comprehensive) 校を批判。 http://t.co/ItHvh9934Y
2013-06-29 09:51:12【イギリスの教育システム】The most ableというのはこの話題においてのイングランドの教育ジャーゴンではSATS (KS2) (=小学校修了時における学力達成度テスト)で英語と算数の評価がともに5(以上)である子どもたちのこと。
2013-06-29 09:55:05【イギリスの教育システム】コンプリヘンシブ校ではこれらの子どもの教育に失敗していると批判されたが、ここで話題にしているこのカトリックのグラマースクールには無縁の話。The most ableを「例外的に高知能の子どもたち」と扱っている証拠がなく、
2013-06-29 09:59:52