イギリスのカトリックグラマースクール
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【イギリスの教育システム】セレクティブ/グラマースクールであることの売りのためにリストアップしたように読めた。あるいは中途での入学許可に際する基準提示とまで邪推もできる。それほどに進学校は進学実績をあげてくれる子どもたちを血眼になってさがしているという現実がある。
2013-06-29 10:05:18【イギリスの教育システム】校長のスピーチ時に配布された文書の6. Special Educational Needs Policy (summary)においてそのことはある意味裏付けられもする。ここでは学校方針の根拠となる各種法令紹介などのジェネリックな内容に加えて、
2013-06-29 10:12:08【イギリスの教育システム】学力受験選抜のみによって生徒を受け入れることが強調されたあと、(結果として)集まった子どもたちは高い学力をすべてが持ち、その学力の幅は非常に狭い範囲に収まると記されている。よって、
2013-06-29 10:16:01【イギリスの教育システム】学内での競争が激しくなり自信を喪失する子どもも出てくるので(校長スピーチ)、自尊心を育てる教育を行なう責任をカトリックの学校として認識している(文書)となる。(などとカトリック/グラマー校が持ち得る矛盾に対して守勢に立って説明が徹底的になされている)
2013-06-29 10:22:34【イギリスの教育システム】いったいこの守りの姿勢はどこから来るのか。私の答えは単純。政府による教育改革のプレッシャー。公立校はとりわけ予算削減という具体的な問題に直面している。
2013-06-29 10:31:43【イギリスの教育システム】この一連のtwの冒頭で校長の「金をくれ」スピーチを真剣にとらえたカトリックグラマースクールを支持する人たちの苦難の歴史を紹介する前に、スピーチ用に手渡された資料をさらに読んでいく。
2013-06-29 10:33:19【イギリスの教育システム】 スピーチ配布文書 5:Sex Education Policy これについてはカトリックの学校であることから、その特性が明示される内容になっている。以下いくつか拾っていくと、
2013-06-29 18:18:11【イギリスの教育システム】まず、この学校のセックス教育に関する基本的な態度は「この分野における教育は両親がその中心的役割を果たすものであり、学校はそれを支援するためにカリキュラムに取り入れている」と表明されている。1988 Education Reform Act が引用され、
2013-06-29 18:26:34【イギリスの教育システム】「子どもたちの精神、モラル、文化、心理、身体の健全な発達や、それらへの責任の持ち方を指導」していくとした上で、カトリックの学校として「(子どもたちは)神のイメージによって創造された人間であることを認識させていく」とある。
2013-06-29 18:30:54【イギリスの教育システム】性教育の目的のなかには、他者の文化、信条、価値に対して慎重な配慮と理解ができることともあるが、それが具体的に何を指しているのかは明示されていない。セクシャルマイノリティや同性婚などということばも文書中には一切登場しない。
2013-06-29 18:36:42【イギリスの教育システム】「論争をよぶすべての話題、例えば避妊、妊娠中絶は教会の教えにもとづいて扱われるものの、その他の見解や社会における知識の要請に基づいた教育も行なう」という書かれ方。
2013-06-29 18:51:23【イギリスの教育システム】避妊については別項目が立てられていて、Year 10(14−15歳)で教えるとしている。「人工的な方法や、各種の避妊の方法の利点欠点が議論されるが、それらは情報としてのみ生徒に与えられるものとする」となっている。さらに、
2013-06-29 18:56:36【イギリスの教育システム】「個別に生徒に対して学校からアドバイスがなされることはない。生徒から相談があった場合には両親もしくはパストラルケアーの担当者に相談することを勧める」
2013-06-29 19:00:48【イギリスの教育システム】そもそも性教育を受けない権利は法によって認められていて、(Section 241, Education Act 1993)この文書にもそれは明記されている。
2013-06-29 19:04:10【イギリスの教育システム】個人的には、イギリスの教育システムに無知であることから、このようにいろいろと現実的な資料や現場を見ている。イングランドのカトリックグラマースクールの性教育に関する方針はある意味で刺激的にも感じる。
2013-06-29 19:07:40【イギリスの教育システム】さて順序が逆になったが、配布文書の 4:Race Equality Policy について。1. Equal Opportunity Statementでも触れてあったが、このカトリックの学校は、
2013-06-29 19:13:24【イギリスの教育システム】生徒たちの少なからずが偏見や差別の対象になった経験を持っていると公言している。
2013-06-30 07:32:55【イギリスの教育システム】ただし、このRace Equality Policyにはそのタイトルにもかかわらず人種問題を中心にした記述が1箇所にしかない。それは「すべてのレイシズム行為は校長に報告されなければならない」というもののみ。それ以外の部分の記述の大半は、
2013-06-30 08:24:39【イギリスの教育システム】「神の元にすべての人間は平等である」という内容をキリスト教の用語をちりばめて章立てしながら繰り返している。ひねくれた見方をいつものようにすれば、
2013-06-30 08:29:19【イギリスの教育システム】キリストの教えやゴスペルに従って教育を行なえば人種差別の問題など完全に解決できる、あるいはそもそも存在しないと唱えているような印象を持つ。そうなのかも知れない?が人種間の平等方針をロンドンの学校が2013年にまとめるにあたりそれで十分かとの疑問は残る。
2013-06-30 08:34:04【イギリスの教育システム】ちなみにこの学校の人種構成はオフステッドの最新の報告書によれば、過半数を『白人ブリティッシュ』が占め、その他の多数派のマイノリティは『白人ヨーロピアン』『アフリカン』『インド系』が占めている。ただし、関係性はまったく判らないものの、
2013-06-30 08:41:16【イギリスの教育システム】同じくオフステッドの保護者へのサーベイにおいて、この学校がいじめの問題に対して適切に対応していないという声や、いじめの情報が保護者に知らされないという声も大きい。
2013-06-30 08:43:13【イギリスの教育システム】配布文書の 7. Policy on Education Reform Act 1998 ここでは私が知る限り他の公立校に例がないほどに延々とお金に関する事項が取り上げられ説明されている。スクールトリップや学内での個別の音楽指導などの有料無料などのこと。
2013-06-30 08:53:42【イギリスの教育システム】配布文書の 8. Complaint Policy 他校と同様の学校に対する苦情申請制度が説明されているが、最後にそれはウエストミンスター大司教区教育サービスガイドラインに従うの文言がある。
2013-06-30 09:05:23【イギリスの教育システム】ガイドラインのモデルはここ http://t.co/ZbKp1Pidc1 からダウンロードできる。カトリック校らしいのは、親が子どもに生を授けたのだから、親が子どもを教育する責任を最も負っているという部分。
2013-06-30 09:09:15