イギリスのカトリックグラマースクール

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【イギリスの教育システム】ポーランドからの移民の急増という事実をのぞいては基本的にこのBBCの説明は有効であるように思える。記事の最後の2段落は教育関連：ロンドンにおいては最も貧しい地区にカトリック校が多いこと、同時にカトリック校の学業成績が良いことなど現在も大きな変化はない。

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【イギリスの教育システム】イングランドのグラマースクールの歴史のなかで、このカトリックのセカンダリースクールの位置はユニークなところにある。長くなるので雑にまとめると以下のようになる；

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【イギリスの教育システム】まずこの学校はそのオリジンが比較的新しい（20世紀初頭）。すなわち、元々の歴史社会的基盤が強くない。したがって、創立当初から財政をめぐって苦労してきた歴史を持つ。第2次大戦後、早々とvolumtary-aidedステイタス申請をしているのは、

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【イギリスの教育システム】他の学業成績の良いカトリック校とちがう点。カトリックの自治を維持するために、それら他校はグラマースクール廃止政策が実施されていく60−70年代まで各種の抵抗を行なった結果、予算をにぎる政府に「鎮圧」されていった（＝コンプリヘンシブになった）ところが多い。

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【イギリスの教育システム】この学校の場合は、先に政府の予算を獲得するために早々と公立校（ここではvoluntary-aided status）になったのちに、学力重視の選抜グラマースクールとしての道を選んでいる。他校とはクロスオーバーする軌跡とも言える。

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【イギリスの教育システム】これはこの学校のある地方自治体がグラマースクール廃止に対して抵抗を示したという偶然も関与しているが、ともかく成績優秀なカトリックグラマースクールというユニークな学校としてカトリシズムをほとんど放棄することなく生き残った。

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【イギリスの教育システム】この学校は例外的だが、このあたりの歴史的背景は例えばここ http://t.co/FkbGJttj0Z が判りやすい。

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【イギリスの教育システム】（このフルテキストを読むにはタイトルでGoogle検索をかけるとPDFで開けるページがすぐに見つかる）

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【イギリスの教育システム】さてこの学校、良い評判の、そして良い学業成績の、そして敬虔なカトリック信者にとって魅力的な学校として生き残ったのはいいが、予算がない。校長のスピーチの前に校内をsix formerの子どもたちに案内されたが、

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【イギリスの教育システム】アカデミックな部分では高いレベルを維持しようという意図が見えるものの、それ以外の部分の後退傾向は一目で見てとれる。現政権の極端な公共サービスの財政削減政策と経済的に貧しい地域から移民してきた教育熱心なカトリック信者たちの増加。

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【イギリスの教育システム】この学校も裕福な地域に立地している訳ではない。しかも核となる自分のコミュニティ／サポーターを持ちにくい状況で、この学校が今まで築いてきた立場をどのように維持していくのだろうか。