劉邦の人事についての話とか
劉邦軍の中核たる古参集団は「客(客分)・中涓(側近の取次役)・舎人(護衛や雑用を担当する)」の三階層で構成される劉邦の私兵軍団として発足したのですが、特に中涓や舎人が後の漢帝国の中枢を占めるようになります。劉邦の強さは親衛隊的な古参集団の強さであったわけです
2013-10-03 21:52:07戦国時代には孟嘗君・信陵君・平原君・春申君の四君を始めとする権力者はこぞって食客を抱えました。評判獲得や財力自慢の目的もありましたが、一番の目的は秘書や護衛の役割を務める親衛隊を形成することでした。権力者の強さ=親衛隊の強さという考えは古くから中国に根付いていたのでしょう
2013-10-03 22:02:17親衛隊は権力者にとっては最も信頼出来る武力で最も信頼出来る幹部候補生のプールでもあります。劉邦が何度敗戦しても巻き返せたのも親衛隊的な古参軍人がコアとなって軍をまとめておたからではないかと思います。未熟な新兵でも優秀な将校に指揮されたら、それなりの戦いができるようになりますからね
2013-10-03 22:15:06項羽を討った灌嬰の部隊は秦の正規騎兵にルーツを持ち、項羽を切って封侯された五人は王翥以外は秦の領内で従った人々でした。沛とその周辺で従った古参とは異質な集団ですね @seikaisha_moegi 最精鋭部隊は郎中騎ですね。項羽を撃ち取って死体をバラバラにしたのもこいつらでした。
2013-10-03 22:28:50項羽の軍も劉邦の軍も子弟(一般庶民)、少年(チンピラ)、亡命者(逃亡者)、降伏した秦の地方兵などの寄せ集めなので、訓練された秦の正規騎兵の強さには及ばなかったのかもしれませんね @seikaisha_moegi ということは、やはり秦の軍が一番強く、楚は秦に勝てないことにw
2013-10-03 22:43:24@sweets_street @seikaisha_moegi 潅嬰の部隊の元締め李必もこっそり列侯にまでなってるんですよね
2013-10-03 22:30:10@Golden_hamster @seikaisha_moegi 灌嬰隊の活躍からしたら副将格の李必の封侯は当然とも言えますね。相方の駱必は途中で死んじゃったのかもしれません
2013-10-03 22:33:49@sweets_street @seikaisha_moegi 駱さんの方は死んだんでしょうねえ。レキ食其レベルの散華じゃないと息子が代わりに封侯は無いみたいですしね
2013-10-03 22:35:50@Golden_hamster @seikaisha_moegi 土地が少ないから代わりに功臣に二千石の官職を配ったぐらい、封侯できる土地少なかったみたいですしね
2013-10-03 22:44:46@sweets_street 彼らは放置しておいたら、絶対そのうち王を殺して自分の国を作っていたんじゃないか感が凄いです
2013-10-03 22:10:32@humikasan @sweets_street 君と食客の関係が、あのまま発展していくとどうなったかは興味ありますね。ご恩と奉公的な西欧中世の封建制度になっていったかもですね。
2013-10-03 22:13:55@ICQ_aisinn @sweets_street 北方の遊牧民と戦うために、統一するという展開がありえそうなので、その統一事業の果てに邪魔なんで潰されていたように思います
2013-10-03 22:18:36有力者が食客を養って私兵とする気風はその後も続きますよ。武帝の初期の丞相田蚡が食客を手足にして国政を牛耳って好き放題な人事をしたので、腹を立てた武帝が「私の人事の番はまだかね」と言った逸話があります RT @ICQ_aisinn @humikasan 君と食客の関係が、あのま(略
2013-10-03 22:39:17@sweets_street @ICQ_aisinn 昔ほどは目立たなくなったけど、ちょっと目を放すとそんなことばかりやるって感じなんですね
2013-10-03 22:45:47王は王で親衛隊的な部下を抱えていますので、簒奪は容易ではないかと RT @humikasan 彼らは放置しておいたら、絶対そのうち王を殺して自分の国を作っていたんじゃないか感が凄いです
2013-10-03 22:20:04@sweets_street 強力な手勢を育成しておくという、基礎的すぎて特に何もいう気になれないんだけど、意外と見落とされていることを、当時の人たちは普通にやっていましたということなんでしょうね
2013-10-03 22:29:25他国人や低い身分の出身者で構成される君主の私属は、古代の官僚のルーツの一つですから RT @humikasan 強力な手勢を育成しておくという、基礎的すぎて特に何もいう気になれないんだけど、意外と見落とされていることを、当時の人たちは普通にやっていましたということなんでしょうね
2013-10-03 22:49:11@sweets_street @humikasan しかし私属を抱えようとすると有力貴族たちに「専」とか「無道」とか批判されて弑逆されちゃうんで、なかなか難しいんですよね
2013-10-03 22:52:18私属出身の官僚が強くなれば門閥とのトラブルも起きますしね。私属の人件費ももかさみますし RT @Archer12521163 @humikasan しかし私属を抱えようとすると有力貴族たちに「専」とか「無道」とか批判されて弑逆されちゃうんで、なかなか難しいんですよね
2013-10-03 22:53:54貴族の子弟も小間使いや私兵に使われますよね。彼らの中で特に親近された人が家を継ぐと、忠実な貴族の出来上がりなわけです RT @humikasan 何処の王様も、社会的身分が低い面子を集めてきては小間使いや私兵してますからねえ
2013-10-03 22:59:33漢代の親衛隊であり官僚候補生である郎官も、戦国時代の君主の側近である郎がルーツと言われてるんですよ。そして、郎を構成するのは貴族の子弟と才能を見込まれた身分の低い士 RT @humikasan あまりにも、原初的すぎて対処しにくい方法ですねえ。送れる娘の数も重要ですね
2013-10-03 23:06:05