2014年12月2日

フトマニ 2014.12月 本覚で迂回していても始まらない。

フトマニはツイッターの雑談から話題を発掘しておく個人メモです、文脈切断的な場合があります。 http://togetter.com/li/751333 の続き。現代思想の原典ハイデガー、それを迂回していた自戒の念で、日本語訳文比較など、現代文教育の点から見ているのですが、やはり日本の本覚的な側面(本覚とはここでは、知らないだけだろうという達観のようなもの)が災いして、様々な迂回路が生じていることが気になります。たいていの事柄は、端的に言い表されるはずなのに、それがうにうにと、訳がわからなくなるということがあるのだとすれば(わたしはそれほどないのですが)、無意識に何かを迂回しているからです。何を迂回しているのか、そういったことを、どうやら私は話そうとしているらしい(無意識ですが)。 続きを読む
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

「フトマニ2014.11月 本覚なんかしてる場合か?」をトゥギャりました。 togetter.com/li/751333

2014-11-29 12:51:47
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

本は同時並行に数冊の癖があって、最近は夜間は転回前のハイデガー関連、深夜はなぜか経済学、そして朝にマルレーヌザラデル『ハイデガーとヘブライの遺産』amzn.to/127H8oz で爽やかな気分になっている。この本、いかに転回後のハイデガーが身近かを実感させてくれる。

2014-11-30 09:05:39
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

ハイデガーは本来、かなり身近だ。しかし転回前のハイデガー、つまり『存在と時間』の乱立する和訳と、和訳による換言によって転回の先取り、という話ばかりだと、たとえ身近でも、どこか遠くの話に思えてしまう。斎藤元基さんの前期ハイデガーの立論も私には夜の読書向き。

2014-11-30 09:07:37
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

復習すると、先日の高田珠樹氏のシンポは、ゾルゲどころか転回を踏まえて、ハイデガーが志向した換言を和訳で成就する、という問題提起だったのだが、ザラデルは転回以降の話ばかりになり、和訳により換言を果たした『存在と時間』より、はるかに身近に感じられる。

2014-11-30 09:16:14
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

もちろん、転回後からハイデガーを煩悶のように見下してしまうからというよりは、ハイデガーが存在論から転回後の形而上学の拡張によって迫った追想を、喩の動態として明確に取り出すから爽やかだ、ということなのだが。 pic.twitter.com/Xotn639jHi

2014-11-30 09:26:08
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

ザラデルは、転回の複合性を論じている。しかし、簡単な話で、プラトンによる発明とは一言一句を覚えられないから、文字や書物にするというものだ。文章どころか、一文ですら書き留めなければならない。名前以外は覚えられない。非常に身近な話なのだ。 pic.twitter.com/TkTfeNoJ0r

2014-11-30 09:44:13
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

高田珠樹氏がハイデガーが強いる換言的和訳が、村上春樹と似ていると語っていたが、村上春樹の作風は、自分の作品史に自己言及する螺旋のようになる。つまり自分で書いた文(章)を反芻するのが主題となるのだが、ハイデガーの転回はこうした螺旋が見事なのだろう。

2014-11-30 09:47:54
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

斎藤元基氏がシンポで発表した「翻訳の解釈学」とは、解釈学が言語から事柄を取り出す換言を見出す、といったものだったのだが、しかし事柄はそれだけでは記憶できない。そこで登場するのがザラデルが螺旋として取り出すハイデガーの転回なのだろう。換言は記憶の対立項だったのだ。

2014-11-30 09:59:32
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

ザラデルはリクールのハイデガーが無視したヘブライというテーゼからハイデガーの外部化に言及していくのだろうが、存在論から転回後に形而上学の歴史に拡張され解消される螺旋の中で、ギリシャ語よりドイツ語という動態への着目はなかなか面白かった。 pic.twitter.com/fZvYJ6VaW0

2014-11-30 10:14:50
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

ところで、夜は転回前、朝は転回後で、より生活感のある気分になると冒頭に語ったのだが、当然、わたしは昼夜逆転が日常なので、転倒して転回前の夜が主題になったりしているらしい。しかし、転回後から語りだすザラデルは朝の爽やかさだ。

2014-11-30 10:21:09
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

ツイートまとめ@FB(^-^)/ 転回後から語りだすザラデルでは、ハイデガーは朝の爽やかさだ。facebook.com/kaoru.ohmoto/p…

2014-11-30 10:29:13
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

斎藤元基さんがハイデガー全集全巻のガイドを監修するなどした『ハイデガー読本』。25日刊行直後アマゾンで売り切れで。まさか地元の小さな書店に入荷してると思わず、ちょっと感動したのであった。amzn.to/1A3fHHr pic.twitter.com/uIeHvRmbpq

2014-11-30 23:33:44
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

全集全巻ガイドは巻末付録。本文は前期・中期・後期と日本のハイデガリアンが寄ってたかって研究を更新する意欲的な論集。その前期の最後に間奏という短い文が、私が棺桶に入れたいハイデガーの『カント書』に触れている。タイトルは『神は存在論にたずさわるか』

2014-11-30 23:34:11
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

受験読解の話題なら全文引用しやすいのだが、それに絡むとはいえ新刊書は気が引ける。しかし、この安部浩氏の『神は存在論にたずさわるか カントと形而上学の問題』で、この読本のわかりやすさ、つまり深さを知っていただきたい。bit.ly/1vCoWgk

2014-11-30 23:37:18
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

深さというのは、従来的な受容で先入観をもたれた、実存している現存在ではなく、いわば主節、存在への問いである。『カント書』では有限な人間だけが、この問を抱き、神が問うているわけではない、つまり端的に擬人化された神という想像力を超越してしまっている。この短い紹介文が全てを語っている。

2014-11-30 23:38:02
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

私が棺桶に入れるならこの一冊と思っている『カント書』を短く、端的に紹介した安部浩氏の『神は存在論にたずさわるか』の末尾、カントを巡る討議でカッシーラが亡命し、ナチズムの中ハイデガーが学長就任をする様が語られる。ちなみに私の理想社版にはこのダヴォース討論の付録がなかった。

2014-11-30 23:48:22
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

全集をインテクストに研究しまくるハイデガリアンとは違い、われわれ部外者にとって、こういうガイド本は欠かせない。斎藤元基氏らの監修によるハイデガー全集全ガイドも、われわれ非専門家には、うってつけの俯瞰図だ。 pic.twitter.com/RK3P8DIG5y

2014-11-30 23:51:06
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

これで妙な杣道に迷い込むことも、すこしは減るだろう。神は存在論にたずさわらないのだから。ハイデガーをインテクストに研究しない専門でないわれわれにとって、ハイデガーがもつ威力がストレートに伝わってくる。そういう野心作といってもよいガイド本に思えた。これからじっくり読ませていただく。

2014-11-30 23:53:58
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

どこまで頭固いんだ。頭がコチコチ、リテラルが許されるのはハイデガーだけだろtwitter.com/sunamajiri/sta… 、といっただけなのだが、評論の世界ではこういうのを占有・再専有というだけだろ。何をそんなに怒るんだ? 怒るのはこっちの仕事だろ、失礼に正式な謝罪もなかった。

2014-12-01 06:10:03
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

占有・再専有と言ったらアメリカ脱構築派のハロルド・ブルームの用語を思い出したが、私はおそらく文学系ではあっても、哲学にはならない。ブルームのキャノン(原典)ということを、つねに念頭に置いてしまうからだ。ブルームはハイデガーをヘブライを回避するとしかいわないわけだが。

2014-12-01 06:21:15
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

それで、ザラデルがハイデガーはヘブルを再専有してる、すげーって思うだけなのだ。それのどこが悪い?(^-^)/ facebook.com/kaoru.ohmoto/p…

2014-12-01 06:22:33
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

そうそう、おとなってこわいよねーww 子供が何か問いかけると、大人はこぞって答えたがるのよー。神様にでもなったつもりなのかしらねー(^-^)/ twitter.com/harukazechan/s…

2014-12-01 08:14:59
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

ハイデガー読本所収、斎藤元基氏の『カントの現象学的解釈 超越論的時間地平の発見』拝読した。構想力から統覚は、現存する最大の迷いで、曖昧化された時間によって様々な弊害を産んだが、『カント書』で綺麗に時間に収斂する軌跡を、いつもながら手際よく分からせてくれた。

2014-12-01 10:52:00
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

先日の、直感により語彙を事柄に換言する翻訳として、アリストテレスの霊魂論のヴォキャブラリーからの換言、つまり解釈学にはじまり、フッサール現象学によって、カントを時間に換言していく軌跡は、それこそ森村修が指摘した柄谷行人のフッサールの躓き、という問題を想起させる。

2014-12-01 11:04:26
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

感想を述べれば、フッサールに躓かなかったハイデガーは、ザラデルによれば、時間から歴史に換言を続け、思考されざる起源を契約と示唆しているのとは対照的に、柄谷行人がいわばフッサールでの躓きから、なぜか起源を相酬制に遡行した点を考えさせられる。つねに統覚か構想力かという迷いしかない。

2014-12-01 11:05:47
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