- ElementaryGard
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なのに教科書の例文を和訳して(させて)、一度国文法の土俵に持ち込んでから英文法を語ってしまうため、ことばのニュアンスの理解に誤差が生じ始める。先ほど触れた enough の用法なんてまさにそうですね。
2014-12-28 19:42:01外国語を学ぶ際に、一度自分の母語に置きかえて考えるのは別におかしなことではありません。「英語は英語のまま習え」とかかっこいいことを主張する方がときどきいますがあれは嘘。それはそういう無菌室的な教育環境が用意されたときのみ有効なメソッド。小中高一貫校でないとまず無理。
2014-12-28 19:44:24現在進行形の会話文。"She is eating a taco." ちなみにtacoというのは蛸でも凧でもなくてメキシコの料理です。 pic.twitter.com/UJdPdVooE2
2014-12-28 20:01:09「~している」とパターン化して説明してしまっています。これがいけない。日本語の「~している」が実は五つも用法があるという話は過去に繰り返したとおりです。togetter.com/li/761755
2014-12-28 20:09:16"She is eating a taco." なら、彼女は今はタコを食してるけど食べ終わればもう次のことに取り掛かるわけです。だから eat ではなく is eating なんだよ、と。
2014-12-28 20:12:04で、この理屈を拡張すれば、現在進行形が近未来を表すこともできると生徒さんに納得させられる。ここでは省略しますが。
2014-12-28 20:14:09ちょっと驚いたのがここ。中一でもう過去形を教わるんですね。 pic.twitter.com/zMg83tTeZj
2014-12-28 20:15:43巻末の付録として、冠詞の使い分けについて2ページ割かれているのは、マーク・ピーターセンの『日本人の英語』ショックを感じます。あの本で冠詞の重要性が説かれ、義務教育にも影響を及ぼし今に至っているのでしょうか。 pic.twitter.com/08JpWKlsl3
2014-12-28 20:20:14冠詞を使わないケースの紹介。これもちょっと。例えば paper は冠詞が付かないとしているけれど、a paper とはよく言います。駅の売店で新聞を一部買うとき buy a paper だし。 pic.twitter.com/0nB1Gatb0M
2014-12-28 20:23:06paper とは素材としての紙のことで、a paper なら新聞のことです。I bought a paper at Shibuya station. は「渋谷駅で新聞を買った」だけど I bought paper at Shibuya station. なら[続く]
2014-12-28 20:26:01こんな風に授業でニュアンスの違いをていねいに説明してあげられる教師はあまりいないのではないでしょうか。この教科書の不備を埋めるには、教える側が細心の気配りをしないといけないのに。
2014-12-28 20:28:11続きは後日。とにかく教え子がじっくり成長していく様を眺めて誇らしさを日々感じられる、そんなカリキュラムや教材を国は威信をかけて開発しないといけない。無理ですかそうですか。
2014-12-28 20:31:57そうそう、教科書の末尾ページに英語の歌が二つ載ってた。ひとつは日本のバンド「ゴダイゴ」による名曲 _Every Child Has A Beautiful Name_。これはいい曲です。ところがもうひとつが The Beatles の _Hello Goodbye_。
2014-12-28 20:44:57