丹生谷貴志ツイートまとめ(2014年12月)

丹生谷貴志さんの2014年12月のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

例えばヘンリー・ミラーの訳ではこんな印象を受けた記憶がないのですが、実際はどうだったか。まあ、猥語満載の文章で不自然ではない、「品格」さえ備えた書き言葉を書けた、例えば野坂昭如さんとか中上健次みたいな人がいますが・・・

2014-12-20 07:30:58
nibuya @cbfn

関係ありませんが、そういや猥語用法を(?)を巡ってはチャタレイ裁判や襖の下張り裁判なんて滑稽な「事件」がありましたがさすがに花田清輝はそこにおいて注目すべきはどっちが正しいかということではなくて攻撃側も弁護側も「同じ民法的言説」の中でやり取りをしている滑稽さだと指摘しています。

2014-12-20 07:43:27
nibuya @cbfn

・・・しかし「民法」というのは人間の矮小卑俗・猥褻な(!)生の細部にまで入り込み動く異様といえば異様な言説で、ローマ法とかドイツ法とか荘厳な解説書ではなくて、人間行動へのこのいやらしいまでの浸透性を性格とする法体系についての柔軟で面白い研究書はどこかにないもんでしょうかね。

2014-12-20 08:01:32
nibuya @cbfn

確か学生運動の末期に東大総長に法学者加藤一郎が就任した時、「講義で離婚問題における男女の機微やらを民法問題としてしたり気にやる男が革命運動を包囲している!」とか叫んだ当時の学生の言葉を読んだ記憶がありますが、その時の気分から「民法」の肌触りの異様さを研究したみたいな人はいないのか

2014-12-20 08:08:35
nibuya @cbfn

ああ、無論フーコーが少しやってますがね。

2014-12-20 08:20:20
nibuya @cbfn

私事。六甲の凍結が怖いので帰りは神戸市内を走る高速で帰るのですが通勤幹線なので渋滞が多く、ともかくは都会を抜けるので風景の情報量が多くて、頭が煩くて疲れてしまう。まあ、現実と小説を「区別出来ない」僕としては何かの小説の光景でも読んでいると思えばそれなりに面白くはあるのですが。

2014-12-20 08:37:39
nibuya @cbfn

現実と小説を区別できないとか言うとまるで夢見るオッさん風で困りますが、僕は外界の情報を一挙に細部まで同時感応してしまおうとする傾向があるようで、その点で「広場通過における統合失調症再発」という感じを、あくまでも何となくですが理解できる気がします。広場恐怖症とか商店街恐怖症とか。

2014-12-20 08:44:28
nibuya @cbfn

ちなみに昨日のバイク走行時に頭の中で鳴っていたのはクッキーズの『チェインズ』でした。無論ビートルズ・ヴァージョンです。懐かしい曲です。ビートルズのカヴァーの仕方は余計な編曲をしないで結構忠実にやって原曲以上にいいというのに感心します。あくまでも記憶の頭の中で鳴るわけですが。

2014-12-20 08:54:55
nibuya @cbfn

そういや、コースターズの『ヤング・ブラッド』のレオン・ラッセルのカヴァーもかっこいいです・・・だからなんだと言われても困りますが、YouTubeでジョージ・ハリスン・コンサートでのライブが見れます。『ジャンピング・ジャック・フラッシュ』挟みですがかっこいい。

2014-12-20 09:28:02
nibuya @cbfn

・・そういやって何がですがウォン・カーウァイの『ブエノスアイレス』でのザッパの入れ方は悪くなかったです。『I'm in you』の入れ方は笑いましたが、最後はタートルズの『ハッピー・トゥギャザー』のフィルモア版本気パロディー演奏・・・

2014-12-20 09:39:16
nibuya @cbfn

・・・ついでに『ミスター・ボージャングル』が頭に浮かび、まあ昔々結構ヒットしたので沢田研二版まである始末ですが、ディランが歌ってると思い込んだのがニッティ・グリッティの記憶違いか、結局本体ジェリー・ジェフ・ウォーカー、幾つかありますが『ジプシー・ソングマン』のヴァージョン。

2014-12-20 11:17:32
nibuya @cbfn

ボブ・ディランは偉大ですが子供の時から意地でも買わないと何故か決めていて、結局あまり人気のない『セルフ・ポートレイト』だけ買った覚えがあります。それこそだから何だ、ですね。

2014-12-20 11:45:03
nibuya @cbfn

キャメロン・カーペンターという「異色の」パイプオルガニストがいるらしく、この手のルックス、コスチューム(?)の異色はグルダやらツトム・ヤマシタ、クロノスetc以来クラシック演奏家で珍しくもないが、一枚くらいCDをと思ったが如何せん曲目に全く魅力も興趣も感じないのでやめる。

2014-12-21 07:54:47
nibuya @cbfn

つまらない確認--システムは或る領域を抑圧し禁止することによってではなくむしろ解放することによって管理を完成する。

2014-12-21 14:03:41
nibuya @cbfn

・・自分たちで「商用」に生み出したモードをあたかも「時代精神の表現」であるかのように見なし、それが衰退するとあたかもそれを「或る時代の終わり」であるかのように演出するために新たな言論要員を雇う・・・「プチ・アポカリプス」のちゃちなウロボロス形式・・・アドヴァタイズのプロトコル・・

2014-12-21 14:38:28
nibuya @cbfn

しかし、ピンチョンも大概長い小説を書くが、その次世代(?)となるとパワーズといいヴァルマンといいウォーレスといいともかくやたら長い。原書で千ページなんてのが珍しくなくて、まああ正直大方は無駄に長すぎるとしか思えない。長けりゃ無駄に読み飛ばされないとか思うのか、それなら予測が甘い。

2014-12-22 00:37:11
nibuya @cbfn

「読者が好きです」人間の中には無駄に長い大長編を読み飛ばすのを趣味兼特技としている猛者がいるのだ。実際僕の知り合いの知り合いくらいには、『細雪』程度なら数時間で読み終わるのが結構いたりするので・・・

2014-12-22 00:37:22
nibuya @cbfn

ああ、今までWallaceをワランスと表記してましたがどうやら「ウォーレス」という表記が正当のようです。綴りをWallanceと読み違えた上にフランス発音で読んでしまって。不注意、申し訳ありません。と言うわけで先ほどに関して「ワランス」と書いてしまったのをウォーレスと直しました。

2014-12-22 00:39:50
nibuya @cbfn

ウォーレスは自殺とされるが、米版ウィキは、自殺を厭う社会で弁明の必要を感じたか、父親の証言による珍しく子細な経緯を書いている。それによれば20年以上に渡り希死性の強い神経症を患い最後は電気ショック療法まで受けていたようで、そこまでくればこれは自殺ではなく病死と言っていいのだろう。

2014-12-22 14:39:48
nibuya @cbfn

吉田健一さんは文学研究者という存在が「文学」を詰まらなくしたと、無論もう少し陰影を持った言い方で指摘していますが、それほど深い意味ではなく僕も特に日本の「若い」文学研究者の仕事に抵抗を感じるのは、なぜか「文学」に関わっているのに大部分が文章が下手だという奇妙な事実に起因します。

2014-12-22 14:51:31
nibuya @cbfn

・・・てなことを書くと、お前はなんだと言われそうですが、だいぶ前にも書いたように、僕らは一種のバイオリズムのように「日本語文が低迷する時期」に未だ閉じ込められているのでしょう。僕自身も例外であるはずがありません。

2014-12-22 14:54:14
nibuya @cbfn

西谷修さんが集中講義で神戸にいらしてるので表敬訪問。二時間ほど講義を聴く。噛んで含めるように話す講義に幾つか飛び巡るものがあって僕には刺激的。最後の時間まで聞いていると大渋滞に巻き込まれる恐れがあったので、途中で寝下さざるを得ないのが残念。しかし結局高速は事故渋滞。間抜けな。

2014-12-25 03:52:44
nibuya @cbfn

「今日はお転婆連が髪をこはして家に引込んで居るもんだから此の通り大人でしてね」・・・みたいな文章を味があるねえなんて言いだしたらもはや化石化でしょうが、思春期以降の女の子の洗髪を「髪をこはして」という言い方は懐かしく、「大人しい」ではなく「大人でしてね」は軽口な語源を見せて・・・

2014-12-26 00:43:07
nibuya @cbfn

趣味話ですが、ネットニューズを見ていたらブラフシューペリアRR100の90周年復刻車が出るという記事。まあオートバイ好きには周知の驚異の英国車、おそらく史上最も美しいオートバイ、アラビアのロレンスが事故死したマシン、と記憶が浮かぶ。旧車の試走を見ても如何にも名車らしい完璧な機械。

2014-12-26 00:51:40
nibuya @cbfn

・・・100歳の御老人を縦に10人並べれば一千年である、こう思えば一千年なんて「たかのしれた」時空だと思えもし、会釈を交わすのに難しい疎隔であることをさしあたりはやめる。精神と風景の衛生学。

2014-12-26 09:31:56