タロット(大アルカナ)視点からアルドノア・ゼロを解釈する試み:「2・女教皇」から「3・女帝」への変容、そして「10・運命の輪」と「21・世界」の女神、「21・審判」で甦る人物
タロット視点のアルドノア・ゼロ:大アルカナ「2・女教皇」、「3・女帝」、「10・運命の輪」、「21・世界」、「20・審判」
22話から24話にかけてはタロットによるシンボルが盛りだくさん。のように私の眼には映りました。おかげで、最後は自分でも思いもしなかった結果に…
まずは、22話。「2・女教皇」から始めましょう。
アルドノア22話。月とアセ姫との関連を象徴的に解釈してみる。1期で地球に降り立つアセ姫は「セレーナ」号に乗る。セレーナは月の女神の名。ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB… アセ姫は象徴的な「月」に乗っているのだ。 #aldnoahzero
2015-04-07 22:13:59では、月に乗る女性、月を足元に置く女性とは…タロットではウェイト版「2・女教皇」…美しく、聡明で、人々に愛される。そして崇高な志を持つ気高き女性。アセ姫に相応しい。女教皇は聖職者故に処女でもある。ここは重要。#aldnoahzero pic.twitter.com/mtoFRuMdHJ
2015-04-07 22:23:59見直す時に分かったのですが、聡明であると同時に無邪気で純粋でもある。3話のラストから思いついたのが「0・愚者」でもあったと。それは別の機会に。
女教皇の後ろに立つ黒い柱と白い柱。ボアズとヤキン。闇と光でもあるけど、アセ姫を助ける黒髪とプラチナブロンドの少年にも見える。しかし、その属性は2期おいて、正反対なのがまた面白い。#aldnoahzero
2015-04-07 22:27:58補足。闇=ボアズ=黒い柱→黒髪=伊奈帆。光=ヤキン=白い柱→プラチナブロンド=スレイン。であるけども、2期ではスレインは積極的に闇堕ちしてるぽい。
アセ姫の首飾りには「太陽」と「月」が。「太陽」と「月」を象徴に持つ女性…聖母マリア(諸説あるようだけど、「一人の女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた云々」ヨハネの黙示録第12章)#aldnoahzero pic.twitter.com/mhT3l4mSC9
2015-04-07 22:40:52補足。12の星を戴くというのもあるので、アセ姫の首飾りの丸が12個かなとか、髪型のクラウン・ブレイドの編み編みしてるのが12個あるのかと思ったけど、それは無いみたい。
ちなみに「無原罪の御宿り」というマリアのモチーフで書かれた絵画は多く、マリアのその足元に月を置いている。これはルーベンスのもの。ルーベンスかあ、フランダースの犬のネロを思い出すなあ。#aldnoahzero pic.twitter.com/VUVSu8F1Mk
2015-04-07 22:49:58アセ姫=マリアではなく、聖母の属性としての処女性を強調したい。太陽と月の首飾りはアセ姫の純潔性と処女性のシンボルだと。だから、2期においても「月」基地に足元をおき、「太陽」と「月」の首飾りを持つアセ姫は22話の伊奈帆との再会までは「2・女教皇」であった。#aldnoahzero
2015-04-07 22:56:0422話で「2・女教皇」、23話で女王。タロットでは「3・女帝」に。22話で伊奈帆が潜入しなくても、多分アセ姫は助かっていた。しかし「2」から「3」へのドラマチックな変容は、シンボル的には伊奈帆との再会に懸っている。伊奈帆無しでは女王になれないのだ。#aldnoahzero
2015-04-07 23:07:59後で分かったことだけど、アセ姫は「11・力(堅忍)」でもある。ライオン(アルドノア)を手懐ける女性(アセ姫)の頭上に∞が載る。「1・魔術師」伊奈帆も同様。∞カップルなのだ「伊奈アセ」は。
13話で登場の伊奈帆は00、∞(無限大)を冠する「1・魔術師」の役。「2・女教皇」のアセ姫は「1・魔術師」の伊奈帆を受け入れて「3・女帝」に変容する。こちらはマルセイユ版「3・女帝」…王冠・盾・錫杖がポイント。#aldnoahzero pic.twitter.com/WQUpDeWXNc
2015-04-07 23:23:21単純に「2」+「1」=「3」なんですけどね。で、アセ姫が伊奈帆を「自分の一部」として受け入れる時に「純潔性・処女性」のシンボルである首飾りを渡します。つまり象徴的に二人は、伊奈アセは「やってる」わけです。#aldnoahzero pic.twitter.com/nQ0C5oSEcG
2015-04-07 23:35:25「3・女帝」は豊穣のシンボル。そこには「育む」・「孕み」・「母」の原型がある。だからレガGは「大切に育てよ」と言ったのだ。
アルドノア23話。アセ姫が女王になるための条件をタロット視点で解釈してみる。「3・女帝」になるためには「2」のアセ姫に「1」の伊奈帆を加えなくてはならない。ここらへんの考察はこちらで。twitter.com/ark_pt/status/… #aldnoahzero
2015-04-08 22:17:57伊奈アセはシンボル的な「えっち」をすることで、アセ姫はその身に「3・女帝」の種子をや宿す。この時点で伊奈アセはシンボル的には「結婚」してる。そして「処女性」の器である「月」を脱出する。女王になるには「母」にならなくてはならないから。ここまでが内面の変容。#aldnoahzero
2015-04-08 22:32:16そして、外面の変化としてマルセイユ版「3・女帝」の如く王冠・錫杖・盾を備えなくてならない。王冠は皇位の正統なる継承。錫杖は武力。盾は防護。今回はアセ姫はそれらを23話でシンボル的に手に入れたのかがテーマになる。#aldnoahzero pic.twitter.com/mZXTqMYkI4
2015-04-08 22:35:58錫杖。杖。アルドノアで最も杖が良く似合う人物は誰だろう。そう、1期に登場したクルーテオ伯爵。スレインの粗相を躾けていました。この杖は攻撃力のシンボルなのでしょう。そして、クルーテオ伯爵の子息クランカインも優しい顔に似合わず、父と同様武闘派ぽい。#aldnoahzero
2015-04-08 22:41:5022話でクランカインは、アセ姫を襲撃した地球連合の暗殺部隊の兵士を殺さずに無力化してますし。なかなかの手練れ。シンボル的には女帝が持つ錫杖は「クランカイン」と言えそう。では、王冠は… #aldnoahzero
2015-04-08 22:45:08レガGも王冠としてないし。ここでは、実在する王冠のことでなく、皇位継承と考えてみる。22話でアセ姫はレガGに和平を説得するも失敗してる。そこで、レガGの承諾もなく、アセ姫は女王即位する荒業を行うのだが、そこにはクランカインの手配が効いているようだ。 #aldnoahzero
2015-04-08 22:50:28クランカインは、レガGの「王冠」を、本人の承諾も無しに、表立って問題を起こさずに、アセ姫に移すだけの仕掛けを持っているということ。そこまで、考えてみるとクランカインという名前も一考できそうだ。王冠(クラウン)と杖(ケイン)。クランカイン。さてどうか。 #aldnoahzero
2015-04-08 22:57:27女帝の持つ王冠(皇位継承)と錫杖(攻撃力)がクランカインだとして、では盾(防護)は何だろう。この盾には「鳥」が描かれている。軌道騎士で「鳥」に絡む人物は…マズゥールカ伯爵。だって雀だもの。実際、鳥の紋章は鷲らしいですが。 #aldnoahzero
2015-04-08 23:05:30