- uchida_kawasaki
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これは、本格検査と先行検査の時間間隔を(若干長めに)2年とすると、 先行検査の段階で15歳以下だった集団が2年たって17歳までになった時に、 新規に悪性と判定される人数である。
2015-09-01 15:59:58先行検査の段階で15歳以下だった集団では、上の49人のうち31人が 既に発生している。単純にこの部分を取り除けばよいと考えられるので、 被曝影響がない時の本格検査での検査時点17歳以下の悪性率の推定値 は1/4865*(49-31)/49=1/13244 となる。
2015-09-01 16:00:00つまり、本格検査での検査時点17歳以下の悪性率は、被曝影響なしの 単純なモデルの推定値の2.5倍となっている。もちろん、モデル推定値 にも誤差があるのでこの値自体から p値とかだしてもあまり意味はない。
2015-09-01 16:00:01が、先行検査での19人と本格検査での14人がサンプル値としてp値を出すと ある程度意味はあるかもしれない。そうすると 0.01 くらい。
2015-09-01 16:00:03要するに、本格検査での悪性率は被曝影響なしを仮定した単純なモデルでは説明できない。被曝影響なしを仮定するならなにかしらアクロバティックな仮定の追加が必要であろう。
2015-09-01 16:00:05官邸HP 山下俊一氏 福島県「県民健康調査」報告 ~その4~ について
引用: 一方、先行検査終了後に平成26年度から、同じ対象者に加えて、被災時胎児であった者なども含めて二巡目となる本格調査が開始されています。
2015-09-03 00:10:17引用:すでに8万2千人が一次検査を受診され、そのうち二次検査対象者が457名であり、甲状腺癌疑いが4名新たに診断されています(0.005%)。暫定データですが、一巡目と比較してその発見頻度は約8分の1となっています。
2015-09-03 00:10:19引用:しかし、同じ母集団からの新たな発見であり、いくつかの問題点を示しています。すなわち、検査間隔2年間という短期間で新たに甲状腺癌が発見されたことから、医学的な常識に照らせば、前回の見落としや検出困難な画像所見であったのではないかということ。
2015-09-03 00:10:20引用:さらに、ちょうど思春期前後という、甲状腺癌の発症において特異的なタイミング(すなわち癌の芽が出て育つ時期)に検査をしているため、放射線の影響とは関係なく、ある程度の頻度で今後も甲状腺癌が発見されるのではないか、という可能性です。
2015-09-03 00:10:22本格検査で先行検査の 1/8 もでてくるのは「医学的な常識に照らせば、前回の見落としや検出困難な画像所見であったのではないか」というのが専門家の理解であると。
2015-09-03 00:10:26一応その次で、「放射線の影響とは関係なく、ある程度の頻度で今後も甲状腺癌が発見されるのではないか」とも書いている。
2015-09-03 00:10:27現在では 1/8 どころか本格検査での発見率が先行検査とほぼ同じになってきているわけだが、「専門家」はこれをどう説明するつもりなんだろう?
2015-09-03 00:10:29