主観確率に基づく量子論についてのお茶話
- Quantum_Zen
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一見ひどいようで、頭の弱い米国人も同じ間違いをするので実は外国人にも通じる。twitter.com/evitaron/statu…
2017-10-02 05:08:48そーいやあポスドクにアメリカ行って最初にポカンとしてしまったのが 道端で知らん姉さんから Do you have time? って聞かれた時だった。
2017-10-02 06:52:57Do you have time?は本当に勘違いする.いまぐぐったら"the time"と"time"は違うんだ,なんてブログが散見されるけど,ホントに区別付けてないし連中.
2017-10-02 06:55:56ついにカデットが復活するのか! #ナボコフ先生ありがとう excite.co.jp/News/it_g/2017…
2017-10-02 10:29:47チヘイゼとかツェレテリっていう「社会愛国主義」のメンシェヴィキ継戦派って、ケレンスキーより右なんですね。 私個人的にはむしろエスエルのアナキスト派に個人的な関心があったんですが。
2017-10-02 10:36:53ロヴェッリの量子力学解釈もそうだし、同じ流れの主観確率考える確信度解釈なんか特にそうだが、把捉収縮の非局所性、非ユニタリ性を忌避するために認知し情報を処理する観測者の役割が大きくなるんですが、主観論、唯心論、神秘主義に親和性あって、時代にあって世紀末っぽくていいですね。
2017-10-02 15:43:04私の個人的信念をいうと、いずれ将来いつか、極超ミクロスケールの新しい実験が、量子力学の破綻を示し出して、その時にはできてた今は未知の新数学を使った客観主義の決定論新力学が出て、量子力学は超えられる、です。なので今の段階で量子形而上学やるなら、ゆるふわ全然オーケー(笑
2017-10-02 15:51:24ただもちろん可能性としては、認識の本性についての鍵が量子力学の中に未だ隠されていて、量子形而上学の追及が時間と宇宙と意識の解明をもたらす、っていう夢のシナリオもありうるわけで、もちろん哲学者はそういうありえないほど小さい可能性に賭けて量子力学の哲学やってるんですよね、きっと。
2017-10-02 16:16:43なんだろね、科研費申請みたいな、守らないと自分が痛い目にあうだけの締め切りのある書き物やってるときに限って、絶えず休んで、必要のない机上掃除したり、関係のない本開いたりしたくなるんだよね。 あとツイターに書き込んだりとか。
2017-10-02 19:19:29そんでまた主観確率に基づく、新傾向の量子形而上学の論文なんか読んでしまった。 Fuchs & Schack, "QBism and the Greeks" arxiv.org/abs/1412.4211 これいわゆるベイズ主義的量子力学ってやつ。いまのところ主観主義の極北ね。
2017-10-02 19:22:29主観確率量子力学のひとつ量子ベイズ主義Quantum Bayesianism、ちゃんとQbism(キュービズム)ってヒップな名前で科学雑誌や科学番組まで売り込んでる。 wikiが異常に詳しい、多分営業政策の一環で関係者が回転だろね en.wikipedia.org/wiki/Quantum_B…
2017-10-02 19:26:54要点は、量子力学は「客体世界の存在を記述する理論」と思うことをやめちゃうわけ。 世界はとりあえずあって、中に電子やら容姿やらバクテリアやら周りのものを時々弄るエージェントがいるわけ。彼女が電子に働きかけて状態を測定した時にどう見えるかをベイジアンな確率で表現するのが量子力学と。
2017-10-02 19:32:23ここでベイジアンというのはですね、何か事象を観察した場合、どういう風にことが起こるかの個人的な信念を表す確率を「合理的に与える」処方箋なんですね。合理的というのは、たとえば賭けをして損をしないようにする基準とか考えれば良いわけ。
2017-10-02 19:36:02ちゃんと作ったサイコロでイカサマない場合、1の出る確率を1/6と考えて賭けをやれば損がなく、それ以外の確率と考えると必ず損をする。こういう「個人にとって得をする確率の選び方」が「正しい」ベイズ確率。
2017-10-02 19:37:47量子力学も「世界を構成する基礎素材である素粒子の運動を記述する物理学理論」とはもう思わないで、こういう設定でこういう観測すればこういうベイジアン確率がこの波動関数でアタえられます、っていうエージェントが世渡りする上の処方箋だと考えるわけね。
2017-10-02 19:41:53それでエージェントが電子を調べるたびに、その結果を受けてベイジアンな確率が変化するのが波動関数の縮減の実態だと。エージェントの心の中の信念が変化するだけだから、コペンハーゲン解釈みたいに非連続なジャンプも、非局所もなにもないし、多世界解釈みたいに無限世界の無限分岐も必要ないと。
2017-10-02 19:44:55これだけだと「こういう立場れが今の世では無理がない自然体かな」て感じだけど、実はプロポーネントのフックス氏とシャック氏はけっこう野心的で、この枠組みの個人主義的ベイズ確率の言語だけで公理系作って、量子力学全体を再構成できるはずと。Urgleichungウアグライフング探索中って。
2017-10-02 19:49:22これ見てると、時代の精神を感じられますね。コペンハーゲンが「背後にある存在とかそういうのは知らんので、波動関数と確率で観測を説明する」といっても、まだ世界の事物に関する客観的な理論というスタンスなのに対し、量子米時アニズムになると、世界全体の理解とか大層な事もうできんので放棄。
2017-10-02 20:01:25よくわかんないが世界があって、その中に微視的粒子を認識し測定するエージェントがいて、そのエージェントの認識が測定によってどのように変化していくかを記述する「だけ」のものだ、ってなスタンスにまでさらに後退してるんですね。 物理というよりは原始世界世渡りマニュアルの情報理論。
2017-10-02 20:01:30ところで量子ベイズ主義は、哲学的に破綻していると思っている。量子状態があくまでエージェントの主観的な信念の度合いを表していると考えると、量子状態に基づいた確率予測があれほどの精確さで成功する理由が謎になってしまう。唯名論の中でもかなりナイーブだと思う。
2017-10-03 06:12:48量子状態は実は情報の束のようなものである、というアプローチは良いとしても、その情報が「主観的」であるとか、観測者の「意識の中」にあるとか言い始めると、哲学的に混乱したことになる。
2017-10-03 06:17:06私が感じたのは、このFuchs-Schack-Mermin流の量子ベイズってのは、量子力学を認識論として位置付けていて、存在論は放棄したんじゃないかという事です。
2017-10-03 06:19:26