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「神武以来の天才」は「じんむいらいのてんさい」と読んでいいんです

将棋の加藤一二三九段の通称「神武以来の天才」にも使われている「神武以来」という言葉の読み方・読まれ方を調べました。 「じんむこのかた」だけが正しいという誤った説に対する証拠の提示が中心になっています。
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まとめのまとめ&証拠
lvv-vv @lolvv
「神武以来」要約修正版 「じんむいらい」と「じんむこのかた」は、どちらも江戸時代の文献にある読み方です。 そのことを書いている辞典もあります。 この言葉は神武景気の頃、特に昭和31年暮から32年にかけて流行語になりましたが、当時は「じんむいらい」と読まれるのが一般的だったようです。
lvv-vv @lolvv
昭和30年代にも、流行語の「神武以来」を「じんむこのかた」と読む人達はいたはずです。 ですが、複数の資料から、「じんむいらい」のほうが一般的、優勢だったろうと考えています。
lvv-vv @lolvv
「神武以来」の読み方は「じんむこのかた」が正しく「じんむいらい」は間違いとの説(誤解)は、特に近年、一部の辞典とウィキペディアと報道の影響で広まったと考えています。 もちろん、例えば浄瑠璃本や曲(『ひふみんアイ』)の歌詞などに「このかた」と指定がある際は、それに従えばいいのです。
lvv-vv @lolvv
先に証拠を貼ります。 江戸時代の本に書いてある「神武以来」の振り仮名の「じんむいらい」です。 右2行目下を見てください。 伊藤単朴『銭湯新話』矢口丹波記念文庫 base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js… kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/1001252…
lvv-vv @lolvv
そして、1957年(昭和32年)のニュース映画に出てくる「神武以来」を「じんむいらい」と読んでいる音声です。 中日ニュース第205号「この一年 -1957年の歩み-」 youtu.be/_SwI-Nx0KG4?t=…
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lvv-vv @lolvv
この対局が公開されているのを忘れていました。 1989年のNHK杯テレビ将棋トーナメント加藤一二三九段対羽生善治五段 22分28秒あたりで、永井英明さんが「じんむいらいのてんさいと当時言われて」とおっしゃっています。 abema.tv/video/episode/…
lvv-vv @lolvv
現代語研究会編 『現代の流行語』 三一書房、1963年、p.103 に、流行語としての「神武以来」が立項されています。 読みは(じんむいらい)とだけ書かれています。 国会図書館のデジタルコレクションにて、国会図書館または図書館送信参加館で確認できます。
「じんむいらい」も辞書に載ってます
lvv-vv @lolvv
「神武以来」に「じんむいらい」という読み方があることは『日本国語大辞典』、『角川古語大辞典』、『江戸語大辞典』、『江戸語辞典』に書いてあります。 調べた限りではこれだけですが、他にもあるかもしれません。
lvv-vv @lolvv
↑追記 平凡社の『大辞典』(収録語数日本最大)にも載っていました。 ジンムイライ 神武以来 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid…
lvv-vv @lolvv
「神武以来」=「じんむいらい」「じんむこのかた」、ちゃんと両方載せている日本最大の国語辞典、『日本国語大辞典』の専門校閲には加藤一二三先生も名を連ねられています。
lvv-vv @lolvv
ただ、『日本国語大辞典』では、前掲の『銭湯新話』を用例に示していますが、「シンムイライ」となっていて、異本から採ったのか、濁点を見落としたのか、よくわかりません。
lvv-vv @lolvv
ネットで「神武以来」を検索すると出てくる『大辞林』や『難読語辞典』には「じんむこのかた」しか載っていないので、それで「いらい」は誤りという思い込みが生まれてしまうのかもしれません。
lvv-vv @lolvv
現在はコトバンクに『精選版 日本国語大辞典』の「じんむいらい」も載っているのです。下の方にちょろっとですけど。 kotobank.jp/word/%E7%A5%9E…
lvv-vv @lolvv
神武「いらい」と「このかた」両方載せている辞典。 片方だけ載せている辞典。 どちらも載せていない辞典。 あと「神武此の方」の語釈に「神武以来」を載せている『大辞泉』。 と、色々見ましたが、どちらかが間違いだと書いている辞典は一つもありませんでした。
lvv-vv @lolvv
「神武以来」=「じんむこのかた」オンリーのネット代表は『大辞林』、紙派の代表選手は『広辞苑』(1969年の第二版以後)でしょうか。 『広辞苑』では西鶴『織留』の冒頭部分が見出し語(じんむこのかた)を略した形で用例に使われてるんですが・・・
lvv-vv @lolvv
これ、原文を見ると「神武此かた」なんです。 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… 『広辞苑』では「じんむこのかた」の漢字表記は「神武以来」しか載せていないのに、その用例にここを持ってくるのは、ちょっとずるっこい感じがします。
lvv-vv @lolvv
「じんむいらい」の明治時代の例は、「植民地開拓は神武以来の国是なり」というものが『読売新聞』の明治24年2月18日にあります。 『朝日新聞』明治43年6月2日には、見出しでは「じんむいらい」、本文では「神武より以来」に「じんむ このかた」とルビが振られている例があります。
lvv-vv @lolvv
大正時代(ほぼ昭和)の「神武以来(じんむいらい)」 狩野雅郎『買占物語』大正15年末 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid…
昭和の流行語は「じんむいらい」でしょ
lvv-vv @lolvv
この言葉は昭和31年(1956年)の暮「神武天皇以来の好景気」「神武以来のブーム」といった形でメディアに現れるようになり、翌年にかけて流行語になりました。 そのことは32年1月24日の『東京新聞』夕刊p.8や『言語生活』33年2月号の吉沢典男氏の文章などに書いてあります。
lvv-vv @lolvv
当時、三島由紀夫さんが『朝日新聞』で連載していたコラム『きのうきょう』(『きのふけふ』として旧三島全集27巻、決定版29巻に収録)の「「神武以来」考」で、数年前に芥川の『地獄変』を竹本劇に脚色した際、『壇浦兜軍記』から「神武以来」という言葉を引用したことを語っています。
lvv-vv @lolvv
そして、「この「以来」はもっとも、「このかた」と訓じているが」と続けています。 つまり、流行語としての「神武以来」は「じんむこのかた」とは読まれていなかったことがわかります。
lvv-vv @lolvv
大久保忠利さんの「1957年の流行語覚え書」『婦人公論』昭和32年12月号125ページでは、この三島氏の「「神武以来」考」に言及してから(掲載時を1月と3月と書き違えています)、昨年末の株の値上がりで株屋方面から「イライ」と発音して広まったと書いています。
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コメント

かつま大佐(要冷蔵) @kamiomutsu 1月19日
むしろ「神武此の方」なんて表現になじみが無さ過ぎる。慣用句の類でもないわけで。
sukebenayaroudana @Sukebenayarouda 1月19日
じんむじゃなくてずんむだ!
cocoon @cocoonP 1月20日
そもそも以来をこのかたと訓じるのは当て字じゃん……。「経緯」を「いきさつ」と読まないのは誤り!みたいな頭の悪さを感じる。
ざわ @zawayoshi 1月20日
なんか「神武以来」を「"じんむいらい"でなく"じんむこのかた"って言う方がカッコよくね?」って感じだったんじゃないかと。
山吹色のかすてーら @sir_manmos 1月22日
谷川浩司が岩戸、羽生善治が神代、藤井聡太はビッグバンでOK?
nekosencho @Neko_Sencho 1月22日
もう「ひふみん」でいいよ
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