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大域的実在論では、古典力学的な法則に則った自然が、人間にその法則を量子力学であると誤解させるように観測者の意識を制御しているので陰謀論と表現される。しかしなぜ古典的実在である自然は、人間にとってはベル不等式が破れるように、人間を制御する必要があるのか。全く不自然な話と思っていい。
2019-11-30 09:45:02![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
多世界解釈に人生をかけた研究者も知っているし、ディープなファンが世界にいることも知っている。彼らの気持ちを考えると、それが無駄な努力だったということを広めることは残酷なことだとも分かっている。しかし今後の世界を拓く若い物理学徒達には、真実が一番大切。わざと悪路を辿らす必要はない。
2019-11-30 09:45:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
多世界解釈やパイロット波理論のような検証可能性を持たない大域的実在論以外に、十分に面白い物理学の問題は山ほどある。これらの観測理論に絡んだ議論は、量子力学が基本的な情報原理から導出される可能性などの、意味のあるスピンオフも産み出した。
2019-11-30 09:45:56物理初学者へのメッセージ
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若い物理学徒には、多世界解釈やドブロイとボームのパイロット波理論なんかに手を染めることよりも、人間の操作論的視点からの情報原理より量子力学を導出する方向性をお勧めしたい。
2019-11-30 09:46:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Papua_New_Ymd 純粋にその路線の量子力学の初等的な教科書はありませんが、現時点では清水明さんの教科書が良いと思います。
2019-11-30 09:48:31![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ある事柄を,周辺の知識を学ばずに簡単に理解できるかのような説明に対して,我々はすごく注意しなければいけないんじゃないかと思うんですよ」 これは読み手よりも、書き手に倫理として意識してもらうべき点。分かりやすい日本語で間違った結論に読者を導く新書や記事の著者は本当に罪深いと思う。
2019-11-30 10:42:56![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
業界の人間が書いた量子の話でも、「この人、理解せず書いているな」とか、「本当に勘違いしているな」とか思う記事も、結構あったりと。。
2019-11-30 10:45:21![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@spotprawns 検証可能な科学としては「多世界解釈は死後の世界と同じぐらい意味のない仮説」ということで良いですが、科学ではない価値観で、いろいろ夢想されたりするのは、私は構いません。SFとかでも面白いですよね。
2019-11-30 12:05:14![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
検証を前提とした科学の立場から多世界解釈を批判しているわけだが、科学ではないテーマでそれを考えたり、使ったりすることには、個人としても全然問題ないし、SFとかでもドンドン使われれば良いとも思っている。
2019-11-30 12:08:05![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
科学ではないとしっかり理解した上で 「我々が考える時間の概念を超越した意味での「同時」だ。なぜなら時間は、現在の理解の枠組みでは、この宇宙という舞台の一部であるから」 とか考えることも、それはそれでアリだとおもう。
2019-11-30 12:09:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
しかし残念ながら、 「それらを含めた舞台の裏に何かがある。そういう意味での隠れた変数(仕組み)が存在する事はまだ否定されていない。何かの発見がきっかけで舞台裏が明らかになり、改良されたエーテル的な理論が主流になることだってあるかも知れない 」 ということは決して起きないだろう。
2019-11-30 12:10:20![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
多世界解釈を支持するようなエーテル的な理論を考える動機として、その効果としての物理的現象の測定が必要だが、宇宙の波動関数の実在性の実験は、宇宙全体を隈なく調べないと分からないという原理的に越えられない壁がある。つまり検証可能な科学には成り得ない。
2019-11-30 12:13:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
しかし科学に成り得ないことが分かっている多世界解釈のダメダメな部分を知りながら、それでもいまだ考えてしまうプロの研究者達もいるので、最後には好きか嫌いかの個人の好みになるのだろう。ただそれは個人の責任でやって欲しい。
2019-11-30 12:16:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「多世界は実在した!」とか、どこかの大学の人間が世間に言い出してしまうと、科学として見つかったのかと一般人は誤解してしまう。特に物理学において発信力がある人の場合は、個人の単なる「信念」だと、必ず付け加えるべきだ。
2019-11-30 12:19:18![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
このドイチェの迷言が、どれだけ多くの一般の方々を惑わしたことかと、いつも思ってしまう。「量子コンピュータの完成」=「多世界解釈の証明」ということは論理として決して言えないし、実際に量子コンピュータは標準的コペンハーゲン解釈だけで十分に理解可能です。 twitter.com/SOUJIJP/status…
2019-11-30 13:16:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
この量子コンピュータの概念を考えたイギリスの物理学者ドイチェは、「量子コンピュータが並列演算を行えるのは、同時並行的に存在する複数の世界で演算が実施されるからだ。つまり量子コンピュータが完成すれば、それは多世界解釈の正しさの証明になる」と述べている。
2019-11-05 04:58:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
多世界解釈が反証可能性のないもので、全うな科学の枠を超えてしまったものであることは、下記記事でも述べています。 mhotta.hatenablog.com/entry/2015/02/…
2019-11-30 13:17:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
問い:「観測者なしでは実在がないという考え方を、私はどうしても受け入れることができません。二重スリット実験に意識は必要ないし、スクリーンに生じた干渉縞だけで十分観測結果を語ることができると考えます」(多世界解釈派の方) 答えはスレッドに。
2019-11-30 13:25:37![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
まず二重スリット実験では、スリットの後ろに置くものに意識があってもなくても干渉縞は消えます。重ね合わせにあった純粋状態が2つの経路の混合状態になるデコヒーレンスが本質で、特に意識を必要としないからです。ですからこの実験からは観測者なしで実在を語れるかどうかは判断できないのです。
2019-11-30 13:30:00![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
量子力学における観測や測定は、|上の経路>+|下の経路>という純粋状態が、|上の経路>か|下の経路>かのどちらか1つに収縮する現象です。
2019-11-30 13:32:33![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
また純粋状態がスリット後ろの物体と相互作用をしてデコヒーレンスを起こした場合には、|上の経路><上の経路|+|下の経路><下の経路|という混合状態から|上の経路><上の経路|または|下の経路><下の経路|のどちらか1つが選択される現象が、観測であり測定です。
2019-11-30 13:33:45![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ところが二重スリット実験では干渉縞が消えるには、測定は必要なく(|上の経路>+|下の経路>)(<上の経路|+<下の経路|)という純粋状態が、|上の経路><上の経路|+|下の経路><下の経路|という混合状態になるデコヒーレンスという過程だけで十分なのです。
2019-11-30 13:35:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ですから「観測者なしでは実在がない」を否定したい場合、二重スリット実験以外のものに根拠を置く必要があります。ところがそのような根拠となる他の実験は存在しません。
2019-11-30 13:37:28![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「観測者なしでは実在がないという考え方を、私はどうしても受け入れることができません」 この主張の分かりにくさは、そもそも論での実在の定義に関わることだからだろうと思います。実在と言っても、科学であるからには、誰かがそれを確認できることが必要です。
2019-11-30 13:46:29![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
それでも意識は必要ないとおっしゃるかもしれません。意識をもたない機械である測定機が、その実在の有無を自動的に記録すれば良いと。でもその測定機の結果を読み出す意識は最終的に必要ですよね。
2019-11-30 13:50:16