先込め鉄砲備忘録

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このまとめを読む前に

このまとめは主にまとめ主たるをるふさんの備忘録なので断片的なところしかまとめていないけど、ここの戦国時代の鉄砲の話の派生だぞ

まとめ 戦国時代の銃…その威力と、火薬と、煙の話~立ち込める煙は、戦いにどう影響したのか? 煙が立ち込めれば視界が遮られる…銃を使用する際「煙」は、主目的とは別の副産物ですが、それが戦いそのものにも大きく影響していったのでしょう 20561 pv 103 3 users 1

旗代さんの概説

旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

18世紀に頻繁に利用されたハンフリー・ブランドの教練書では、硝煙に紛れて銃剣突撃することで迅速な勝利を得ることができると述べていますね。 twitter.com/HIRAYAMAYUUKAI… pic.twitter.com/deSkoOlqzg

2021-09-24 21:40:21
K・HIRAYAMA @HIRAYAMAYUUKAIN

@boots_fleck1 武田軍が意外に善戦していて、三重柵を破ってきたと、徳川方の軍記物が伝えているのは、黒煙を隠れ蓑に、肉薄した結果ではないかと考えています。ただ史料がないので、実証できない。作家ならば、なんとでも言えるのですが。

2021-09-24 00:47:39
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旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

銃身が熱くなる話については、Duffyに従えば1分間に1発か2発でも、20~30発で銃身が熱くなって手で持てなくなるほどになったとのこと。ナポレオン戦争の戦場話には、「マスケット銃の銃身は非常に熱せられ、弾薬を込めると暴発しそうな恐れから、装填ができなくなった。

2021-09-24 21:42:19
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

これを冷やすためには銃身に小便をかける他はなく、そしてそれを乾かすために、僅かな火薬を注いで装填せずに燃やした」という逸話もありますね。

2021-09-24 21:42:19
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

濛々と立ちこめる硝煙で視界が遮られる事例は事欠きません。翻訳したドゥ・ピックの本でも、ナポレオン戦争期におけるデュエスム将軍の言葉を示しています。「火線の前方に硝煙が立ち込めて、どちらか一方の部隊の姿を隠してしまい、最適な配置にあった部隊の射撃を不確実なものにして、

2021-09-24 21:44:24
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

実効性を失わせてしまうことに気がついたことがないだろうか? (中略)硝煙の向こうに私が見ることができたのは、閃光と銃剣の煌めき、擲弾兵の帽子の頂きだけであった」

2021-09-24 21:44:24
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

18世紀のディッティンゲンの戦いの証言の中には次のような描写もある。 「六十歩の距離になるまで射撃を控え、それから射撃して、前進を継続した。そうして我々がついに敵に近接したとき、敵は後退しておらず、まだ硝煙がほとんど吹き散らされる前であったために、彼らの生きている姿の代わりに、

2021-09-24 21:45:33
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

まず我々は敵の死体が折り重なるのを見つけた。続く第二射が敵の身を翻させ、彼らを遁走させた」 これはこの部隊が最初の射撃の後も前進を続けて、その射撃の煙で視界が大凡遮られ、その煙の中を抜けたとき、敵軍に大きな損耗が発生しているのを見つけたということを意味していると思われます。

2021-09-24 21:45:34
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

また、長い射撃戦になった場合は、斉射戦術など元の木阿弥になってしまったことも有名である。あのイギリス軍ですらそうである。 「ハイドパーク式の号令ではなく、3列横隊の全員が自発的に連続射撃をした。(中略)フランス兵も同じように射撃していた

2021-09-24 21:46:39
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

(中略)号令の言葉を待つことはない。そしてスタイル公はよく言ったものである。多くの戦いを見てきたが、歩兵が別のやり方で戦っているのを見たことは一度もないと」

2021-09-24 21:46:39
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

また、射撃を続けると銃身内に残る残滓で酷く汚れてしまい、装填速度の悪化を招いたことや、火道を塞いでしまうほどに汚れてしまうと、「火皿が光るだけ」となり不発率の増加につながる話もいわゆる良くある話ですね。

2021-09-24 21:49:20
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

このような硝煙に紛れて敵に襲いかかる戦術で有名なのはカール12世期のスウェーデン軍Gå–På戦術や、スコットランドのハイランダーによるハイランド・チャージですね。 twitter.com/Hatashirorz/st…

2021-09-24 22:24:03
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

ドゥ・ピックの「戦闘の研究」で引用されていたサックス元帥の「我が瞑想」からの一節に、カール12世のスウェーデン軍歩兵がカールの射撃なしで白兵戦をする指示に反し、三十歩の距離で射撃をしてから白兵戦をしてしまった事例があることからも、射撃→硝煙に紛れて突撃の流れの定着が窺えますね。

2021-09-24 22:33:53
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

当時の黒色火薬の煙については基本は白色を基調とする色合いというのが私の見解。混じりけのない黒色火薬は白い煙になりますから。とはいえ、当時の夾雑物がかなり多そうな黒色火薬の質を考えたり、当時の絵を見ると、かなり黒ずんだ灰色になることも多そうですね。

2021-09-24 22:56:08
旗代@5月5日:軍事革命論イベント開催 @Hatashirorz

煙が日光を遮ることで近くにいると暗くなって黒ずんで見えると言うこともあるでしょうね。

2021-09-24 23:02:24

愚の与太

ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

マスケットで騎兵相手に頑張るなら方陣が安定であるが、これがまあ大変 騎兵だってあほでないので方陣を崩すために拳銃射撃もやるし、襲撃をしかける方向を一気に変えたりする それを何とか指揮してもちこたえるのが実際大変なのだ pic.twitter.com/v5t4FOKTG5

2021-09-24 23:59:41
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

ちなみにマスケットの時代は黒色火薬なんで、何発か撃つと硝煙が立ち込めてしまって状況の把握が困難となるからますます指揮統率が難儀 twitter.com/C11katao/statu…

2021-09-25 00:03:45
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

せめて村田連発が欲しい(無煙火薬で弾倉を有し騎兵の襲撃のときにはそこそこ撃てる)

2021-09-25 00:06:01
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

ちなみに日露戦争らへんのロシア軍は気合入ってるんで、騎兵の襲撃に相対した場合、ある程度撃った後は騎兵めがけて突撃します (気合が入りすぎてる気がする)

2021-09-25 00:09:10