ホッブズの政治学、信約、名誉そしてベーシック・インカムへ
@waschmaschine 二つ考えられる方向があると思います。一つは、貴族政を復活させること。階級をある程度固定化し、政治的権利を特権化すること(現状そうなっているじゃないかという突っ込みはさておき)。もう一つは、われわれすべてが貴族になること。
2010-05-01 21:23:40@waschmaschine というのも17世紀の文脈だと、貴族とそれ以外を分けるのは、もちろん爵位とか土地保有とかもありますが、重要なのは日々の必然(necessity)つまるところ労働に携わっておらず、閑暇(leisure)があるということなんです。
2010-05-01 21:25:01つまるところ、労働と所有をめぐる資本主義システムを廃棄すれば、徳による政治(統治でも行政でもなく)が可能になると考えられなくもない、と。
2010-05-01 21:26:26@reger44 その言葉をあえて出さないようにしてたのに(笑)。BIの直接的な正当化根拠にはならないとは思いますよ。それに、この方向性ではシュミットが唾棄したところの遊戯としての政治が招き寄せられてしまうのではないか、という気もしますし。BIのある世界で人々は何を決定するのか。
2010-05-01 21:31:28@mmatoiba 確かに積極的に正当化しようとして持ち出せるものではありませんね。けど、ホッブズとBIが結びつくという驚きで思わず口を挟んでしまいました。失礼。
2010-05-01 21:35:28.@mmatoiba リプライありがとうございます。書き方が悪かったのです、僕は名誉の政治が戻ってほしいわけではありませんw。ニーチェはそれを望んでいたわけですが。閑暇もニーチェが強調するポイントです。ただ、恐怖の政治一辺倒も息苦しく..。何か突破口があればよいのですが。
2010-05-01 21:44:50@waschmaschine かつて政治であったものはいまや行政でしかなく、いま政治と呼ばれているものは「公共圏」やら「討議(闘技)空間」やらでのお喋りでしかない、と開き直ってしまうのはどうでしょう。
2010-05-01 21:55:52「ホッブズの政治学、信約、名誉そしてベーシック・インカムへ」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/17944
2010-05-01 22:05:12@mmatoiba えー、シュミット、ハイデガー・ラインですかw。ぼんやりと思うのはフーコーが分析したように、所有権を根拠とする古典的リベラリズムとは異なる現代のリベラリズム(まさにネオ・りべw)をまずは眼前に浮上させる必要があるかと。現状分析ですね。その先を語るのは本当に難しい
2010-05-01 22:05:54@waschmaschine リベラリズムがこれまでどんな「政治」を語ってきたのかを検証するのも必要でしょうね。
2010-05-01 22:09:48@mmatoiba トゥギャッターで今ようやく全貌つかみました。グライフの本は僕も気になってます(カントの名誉問題も興味津々)。『思想』の論文は拝読してないのですが、商業を問題にするのはポーコックあたりを意識されているのでしょうか? なにかいい本あったらご教示いただければ幸いです
2010-05-01 22:39:44@waschmaschine 商業云々の話はまだ構想段階にもなってなくて、ホッブズのテクストを眺めながらぼんやりと思っていることです。話としてはポーコック以前って感じですね。14世紀くらいから攻めていければ楽しいだろうなと思っています。
2010-05-01 23:02:27@mmatoiba 十四世紀! ルネサンスということですか(完全やまかんw)。以前ホッブズのレトリックを問題にした研究書を読んだのですが、そこでも恐怖、理性、契約という道具立てで訴えかけられる相手がリヴァイアサンでは想定されているという話があったように思います。
2010-05-01 23:18:39@waschmaschine ホッブズに関して。同時代のどんな問題に対処しようとしていたのかってのはある程度研究が進んでいますが(『リヴァイアサン』とエンゲイジメント論争とか)、同時代の誰に語りかけていたのかって話は、単発では面白いのがありますが、あまり主題化されていないのです。
2010-05-01 23:32:08@waschmaschine 商業に関しては、中世都市とか、先にも書きましたが銀行とかをにらみつつって感じですね。あまりゴリゴリの歴史研究も難しいとは思いますが、少なくとも思想史研究をある程度は重層的なものにできれば面白いのではないかと。まだまだ先の話ですが。
2010-05-01 23:35:24@mmatoiba ご丁寧な返信、ありがとうございます。僕が読んだのはこれです。http://bit.ly/c9RoMH 確か、印刷技術の発展を背景に、それまで統治者側を読み手と想定していたのが被統治者側を想定するようになった、というのが大雑把な図式だったように思います。
2010-05-01 23:42:57@mmatoiba 商業話はおもしろそうですよね。法人格の問題なんかもそのへんに起源を求められそうですし。これについてはご研究の進展をわくわくしながら待つばかりです!
2010-05-01 23:47:26