発売から2ヶ月。あらためて『土偶を読むを読む』を読むために(1)〜(5)

@jomonzineによるtweetまとめ。本書の詳細は、 https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-86766-006-5.html
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縄文ZINE @jomonzine

『土偶を読むを読む』を読むために(1) 『土偶を読むを読む』は『土偶を読む』を前提として書かれていますが、必ずしも事前に『土偶を読む』を読む必要はありません。 『読む』で目から鱗を落として『読むを読む』で鱗を拾うという不思議な読書体験はできますが、あえてまで落とす必要はありません。 pic.twitter.com/KIQr5pQYaD

2023-06-26 19:56:25
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縄文ZINE @jomonzine

『読むを読む』では『読む』を適宜引用していますのでご安心。 ただし、『読む』だけを読むことはお勧めしません。『読むを読む』は『読む』の処方箋です。 「両方読み公平に鑑定すべし」との精神は尊重しますが時間もお金も勿体無い、『読むを読む』だけで成立はしていますことはお伝えしておきます。

2023-06-26 19:59:44
縄文ZINE @jomonzine

『土偶を読むを読む』を読むために(2) 本書は『土偶を読む』を検証し、批判している本ですが、専門家が寄ってたかって批判しているものではなく、検証と批判は本書の前半部、約2/5ページ程で、それも専門家ではなく、縄文ZINEという雑誌の編集長である僕、望月からの検証と批判です。

2023-06-26 20:00:29
縄文ZINE @jomonzine

専門家ではないですが該当の論文にあたり専門家に取材をし一つひとつ検証し、その結果として批判するわけですが、同時に考古学的にはこう考えられている、なおかつより妥当で解像度の高い土偶についての「考察」も掲載しているので、さまざまな角度で、土偶のことをより詳しく知ることができます。

2023-06-26 20:02:17
縄文ZINE @jomonzine

『土偶を読むを読む』を読むために(3) 検証の次はかつて「土偶」はどう解釈されていたのかの研究史に、今現在の縄文時代研究がわかるインタビューや対談。専門家による土偶の論考。『読む』と著者である竹倉さんによるその後の考古学批判、それを評価したメディアと識者への間接的な答えとしました。

2023-06-26 20:06:23
縄文ZINE @jomonzine

『土偶を読むを読む』を読むために(4) さらに、なぜこういったこと(専門家と非専門家の非対称な評価と考古学批判)が起きたのかを考える章、「考古学と人類学の関係史」、「知の鑑定人」も寄稿していただき、直接縄文や土偶に興味が無い方にも読んでいただける本になったと思います。 pic.twitter.com/VQN7fKTvKA

2023-06-26 20:12:13
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縄文ZINE @jomonzine

今回の出来事は他人事ではなく、どの領域でも起こり得ること、すでに起きていることで、「その時」のためにも本書は役立ちます。多分。

2023-06-26 20:12:46
縄文ZINE @jomonzine

『土偶を読むを読む』を読むために(5) 『読むを読む』では『読む』の論証だけではなく、それを評価した識者、メディアも批判しています。『読む』とメディアで繰り広げられた新進気鋭の人類学者による専門知批判という安易なアングルも批判します。

2023-06-26 20:16:12
縄文ZINE @jomonzine

同時に「人を評価する」ことの難しさ(これは本書発行後の小林達雄さんからいただいた言葉です)についても考えられたらと思います。「有名な誰かが評価しているから正しい」と鵜呑みにするのではなく、少なくともメディアはできるだけの検証をするべきだった。

2023-06-26 20:18:18
縄文ZINE @jomonzine

当たり前のことですが、テレビ局は専門家をお墨付きの道具のように扱いその発言を真逆の意味で切り取り放送してはいけなかった。「学術」と掲げる賞を与えるなら学術的な検証をせずに評価するべきではなかった。また出版社は学術的な検証をせずに「子ども向け」の図鑑を出すべきではなかった。

2023-06-26 20:20:37
縄文ZINE @jomonzine

『土偶を読むを読む』発売から2ヶ月、多くの方に読まれ、たくさんの感想をいただき、編者、著者のひとりとして励みになっております。しかし、それも『読む』の拡散には遠く及ばない。書評の数も評する識者も。それほどまでに『読む』は評価されていました。

2023-06-26 20:23:35
縄文ZINE @jomonzine

『読む』を評価したたくさんの識者もほとんどは『読むを読む』について言及していない(いとうせいこうさん以外)。もちろん「正しい正しくない」で評価したわけでは無いのかも知れないが、ぜひ『読むを読む』を読んでいただきたい。 私たちはこう考えています。だからその上で評価をしてほしい。

2023-06-26 20:30:01
縄文ZINE @jomonzine

本当に土偶のこと、縄文のことを考えるなら。 『読む』を多く売った書店にはぜひ『読むを読む』を置いてほしい。『読む』を置いても『読むを読む』を置いていただけていない書店も多いとの話も聞く。読んでいただければ必ずわかると信じています。本書は読者に対して公平さを求めたい。だからぜひ。 pic.twitter.com/Li71lf4x91

2023-06-26 20:36:22
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