【表現を用いた攻撃】に、なぜ警察と司法は無力なのか?(安田浩一氏のヨーゲン記事を受けての三部作完結編)
⑥しかも安田氏の記事の場合には、これまでも何度も強調してきましたが、ヨーゲン氏がいかに卑劣な嫌がらせを彼女たちに繰り返していたかを告発するものでは“なくて”、それと全く関係ない、刑が確定済みの犯罪歴が公開されているんですよね。より一層公益性の主張は難しいでしょう。
2014-11-26 03:08:35⑦逆に言えば、もし安田氏の記事がヨーゲン氏の彼女たち被害者に対する卑劣な嫌がらせ行為を告発する内容であれば、私個人的には(法的にはともあれ)その公益性を認め、記事を賞揚していたと思います。
2014-11-26 03:09:10④-2 【2chの持つ公益性】
⑧一方で、この「公益性」が現状では報道だけに許された特権のようなものであることは確かなのですが、佐々木俊尚さんのように「2chは市民記者の集まり」的な立場を取った時に、2chの書き込みに「公益性」が適用できるかどうかというのは難しそうです。
2014-11-26 03:09:41安田さんの取材が2chで行われてるような追い詰め行為と同じ?という議論。こういう取材方法は雑誌でも新聞でも一般的で否定されるべきではないと私は思います。(続く)/安田浩一氏によるネトウヨ「ヨーゲン」記事と2ch祭の同一性 bit.ly/1t8O0br
2014-11-21 08:19:03(承前)この取材ほど完璧ではないけれど、私も新聞社で事件記者やってたころに似たような取材はたくさんやった。2ch的な本人突き止めは、マスメディア取材のやり方を踏襲しているだけで、「2chをメディア記者が真似た」のではなく逆ですね。
2014-11-21 08:17:11(承前)つまりはそういう事件取材が、ネットという総表現社会によって一般化したと捉えるべきだと思います。ただ安田さんの記事については私は同意できず、「ネトウヨは特殊な人たち」という誘導に異論があるというのは前にツイートしたとおり。
2014-11-21 08:21:02⑨ただし、私のように「超えちゃいけないラインは、匿名でも実名でも同じでなければならない」と考える立場に於いては、報道による(安田氏の記事を含む)このタイプのプライバシーの開示に公益性が認められるならば、もちろん、2chの書き込みにも認められて然るべきだと思います。
2014-11-26 03:10:16⑩当然これは「責任が取れないなら言えないことも、責任を取れるという状況(責任主体がハッキリした状態)なら言えることがある」という、ある意味、責任主体に特権性を認める立場をとれば、そうはなりません。同じ発表内容でも匿名には公益性が認められず、報道には認められることになります。終
2014-11-26 03:12:41⑤全体のまとめ
責任主体の特権性を認めるにしろ認めない立場にしろ、「超えちゃいけないライン」はどこかに引かなければなりません。私刑を認める場合にはこのラインが曖昧になり、各自のモラルに任せるにしても、これまでに述べたような「非対称性」の存在により際限がなくなります。
2014-11-28 03:37:40万人が納得するラインを引くことは不可能だと思いますが、法律で一応のラインを定めそれをちょっとだけ超えたらそれなりの注意を、大いに逸脱したら大きな罰をあたえるのが正しい司法の姿なんじゃないかと思います。
2014-11-28 03:38:12その際に、そのちょっとだけ超えた人に対して、「お前は悪人なんだから氏名も住所も人となりも過去の別の犯罪歴も卒業アルバムも全部晒したるで~」というタイプの私刑による重罰を与えるのはあまり良くない事じゃないかと私は思いました。
2014-11-28 03:38:43もしかしたら、この私刑による重罰性が、警察がうかつに一般個人を逮捕・送検できない理由の1つになっているのかもしれません。逮捕する要件が法的に整っていたとしても、「逮捕にまつわる私刑を受けるほどの罪ではないのではないだろうか」と、警察も考えるでしょう。彼らも人の子なので。
2014-11-28 03:39:01違います。匿名であろうと実名であろうとまとめであろうと今後は等しく責任が問われる時代になるという話です。 RT @star_illy: だから青木の方がまだマシだって言いたいわけですか?これはたまげた… “@tsuda: まとめサイトも責任あるって判例が既に出てるんですよ。
2014-11-23 13:36:39匿名であろうと実名であろうとまとめであろうとネトウヨであろうと報道だろうと等しく責任が問われる時代が来て欲しいですね。
2014-11-25 01:31:04⑥おまけ【このまとめの作り方について】
今回のまとめでは、これまで私が作ってきたまとめと異なり、実験的に「出典を明記しない引用」方式を利用してみました。この形式は、私としては法的にも個人的な職業倫理としても許されない形式であると考えているのですが、人によっては批判的な引用を好まない場合もあり、「配慮」として実際によく使われている手法なので、テストケースとして行ってみました。
よって引用文は、私が見かけたツイート主の意志を超えた、ある意味「藁人形」になってしまっているでしょう。それもあって、今回はいつものリアルタイム連投ツイートの再編集と違って、事前に草稿を練りました。前作までのツイートでは酔っ払っていたものもあり誤字脱字がひどく、内容も攻撃的で反省しきりです。
一方、自分の意見に好意的な引用は、いくつか行いました。このせいで、より一層、自分の意見に対して恣意性の高い偏向したまとめになってしまったかと思います。これでやっと、「ごく普通のブログ」になったともいえるかもしれません。反対意見はコメント欄に存分に書いて、赤くしていただけると幸いです。
このまとめ形式についてのご意見も是非お待ちしておりますm(_ _)m