平成の終わりの性犯罪無罪判決と弁護士(まとめのまとめ)
- kyoshimine
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2019年3月の4件の無罪判決が問題となっています。さしあたり、江川紹子氏の紹介記事参照。
A 福岡地裁久留米支部(3月12日)
スノボサークルの異常な飲み会における旧法準強姦罪の事案。故意が認定されず、無罪。
B 静岡地裁浜松支部(3月19日)
強制性行致傷罪の裁判員裁判。故意が認められず、無罪となり、検察官が控訴しなかったため確定。
C 名古屋地裁岡崎支部(3月26日)
父親と19歳の長女の近親姦事案。準強制性交罪の抗拒不能要件が認められず、無罪。
D 静岡地裁(3月28日)
父親と12歳の長女の近親姦事案。旧法強姦罪について、性行為の事実が認められなかった。携帯に児童ポルノ動画を所持した罪で罰金10万円の有罪判決。
吉峯によるまとめ
辰巳議員の国会質問に反応した弁護士を「言葉尻を捉えてへらへらと茶化すだけで、何一つ真面目に話を聞いていないのが酷い。」と批判した喜久山弁護士。果てしなく戦線が拡大していく、弁護士の舌戦です。(喜久山弁護士がアカウントを実質閉鎖し、Tweetを削除したため、不完全な状況となっています。)
「判決書を見ない無罪判決批判は慎重に」という弁護士の議論は正論だが、判決書が公開されないのは司法の責任ではないか。刑事訴訟の判決書の公開のルールについてまとめました。
岡崎支部判決(19歳近親姦の事案)の紹介記事を執筆し、判決は公開できない理由を説明する伊藤弁護士。吉峯が、非公開の理由が事実に反していると指摘しますが、伊藤弁護士は指摘を無視し、さらに疑問の残るTweetが続きます。
伊藤弁護士は、このまとめの元タイトルに「騒動」という言葉が使われていたことを指摘し、「悪質なまとめ」と評しています。
そもそも伊藤弁護士の岡崎支部判決の紹介記事はミスリーディングではないのか。監護者性交罪を正面から論じない不可思議な態度など、伊藤弁護士への批判を展開しました。
吉峯によるまとめではありませんが、岡崎支部判決の適切な(ミスリーディングではない)紹介です。
4件の無罪判決が不当だと考えたとき、どのような解決策が考えられるのかを検討する必要があります。
「問題判決」と解決策の関係を整理します。
フラワーデモと「性暴力判決」「ミソジニー判決」というスローガンについて。
不同意性交罪は被害者保護に役立たないことについて。
@asf17074127 さんがまとめてくれました。
まぁ、なんというか末世という感じがしますね……。
もういい加減に勘弁してください……。なんで普通にフェアに論じられないんですか……?
村松弁護士による関連まとめ
判決書(岡崎支部判決、静岡地裁判決)の公開を受けた弁護士コメント
判決書が判例DBで公開されたため、判決の判断理由を踏まえたコメントが出ています。