平成の終わりの性犯罪無罪判決と弁護士(まとめのまとめ)

2019年3月12日の福岡地裁久留米支部判決から、4件の無罪判決が立て続けに報道され、大きな批判を受けました。 Twitterでは、判決書が公開されていない無罪判決への批判について、弁護士の慎重論が多くみられました。そして、4月11日に東京駅で実施された「性暴力と性暴力判決に抗議するスタンディング」を契機に、デモ参加者・賛同者と弁護士の対立ともいうべき事態に至ります。 そのような無罪判決批判を背景に、吉峯が作成したまとめを集めました。
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2019年3月の4件の無罪判決が問題となっています。さしあたり、江川紹子氏の紹介記事参照。

A 福岡地裁久留米支部(3月12日)
スノボサークルの異常な飲み会における旧法準強姦罪の事案。故意が認定されず、無罪。
B 静岡地裁浜松支部(3月19日)
強制性行致傷罪の裁判員裁判。故意が認められず、無罪となり、検察官が控訴しなかったため確定。
C 名古屋地裁岡崎支部(3月26日)
父親と19歳の長女の近親姦事案。準強制性交罪の抗拒不能要件が認められず、無罪。
D 静岡地裁(3月28日)
父親と12歳の長女の近親姦事案。旧法強姦罪について、性行為の事実が認められなかった。携帯に児童ポルノ動画を所持した罪で罰金10万円の有罪判決。

吉峯によるまとめ

まとめ 喜久山弁護士と性犯罪無罪事件について ――刑事訴訟と「神の目」 性犯罪をめぐっての喜久山弁護士と何人かの弁護士(まとめ作成者吉峯を含む)とのあいだの対話をまとめました。 なるべく中立的にまとめることに意を注ぎましたが、特に吉峯への批判コメントの漏れなどがあれいましたらご指摘ください。 背景事情として、以下のまとめもご参照ください。 https://togetter.com/li/1332654 36174 pv 140 7 users 18

辰巳議員の国会質問に反応した弁護士を「言葉尻を捉えてへらへらと茶化すだけで、何一つ真面目に話を聞いていないのが酷い。」と批判した喜久山弁護士。果てしなく戦線が拡大していく、弁護士の舌戦です。(喜久山弁護士がアカウントを実質閉鎖し、Tweetを削除したため、不完全な状況となっています。)


「判決書を見ない無罪判決批判は慎重に」という弁護士の議論は正論だが、判決書が公開されないのは司法の責任ではないか。刑事訴訟の判決書の公開のルールについてまとめました。


まとめ 最近の伊藤和子弁護士への疑問:無罪判決批判に関連して 最近の伊藤和子弁護士の言動の疑問点をまとめました。 「最近の伊藤和子弁護士への疑問:無罪判決批判騒動より」とのタイトルでしたが、伊藤弁護士から「無罪判決批判『騒動』などと、正当な批判や被害者の声を貶める言説」とのご批判がありましたので、修正しました。 なお、私は、報道の問題とリアクション、過激なスローガン、一部弁護士の行き過ぎた表現等を含む趣旨で「騒動」という言葉を選択しました。 23339 pv 406 20 users 133

岡崎支部判決(19歳近親姦の事案)の紹介記事を執筆し、判決は公開できない理由を説明する伊藤弁護士。吉峯が、非公開の理由が事実に反していると指摘しますが、伊藤弁護士は指摘を無視し、さらに疑問の残るTweetが続きます。
伊藤弁護士は、このまとめの元タイトルに「騒動」という言葉が使われていたことを指摘し、「悪質なまとめ」と評しています。


そもそも伊藤弁護士の岡崎支部判決の紹介記事はミスリーディングではないのか。監護者性交罪を正面から論じない不可思議な態度など、伊藤弁護士への批判を展開しました。

吉峯によるまとめではありませんが、岡崎支部判決の適切な(ミスリーディングではない)紹介です。


まとめ 無罪判決批判と解決策:ミスリードして喝采を浴びた辰巳議員と正直な対応で反発された亀石弁護士 4件の無罪判決が不当だと考えたとき、どのような解決策が考えられるのかを検討する必要があります。 「問題判決」と解決索の関係を整理します。 11555 pv 146 9 users 80

4件の無罪判決が不当だと考えたとき、どのような解決策が考えられるのかを検討する必要があります。
「問題判決」と解決策の関係を整理します。


まとめ フラワーデモは「性暴力判決」「ミソジニー判決」の過激スローガンから訣別すべき:伊藤詩織支援はどこにいった? 5/11に開催されるフラワーデモについて、理由を示さない無罪判決批判からの訣別を提案しました。 31177 pv 106 16 users 60

フラワーデモと「性暴力判決」「ミソジニー判決」というスローガンについて。


不同意性交罪は被害者保護に役立たないことについて。
@asf17074127 さんがまとめてくれました。


まぁ、なんというか末世という感じがしますね……。


もういい加減に勘弁してください……。なんで普通にフェアに論じられないんですか……?


村松弁護士による関連まとめ

判決書(岡崎支部判決、静岡地裁判決)の公開を受けた弁護士コメント

判決書が判例DBで公開されたため、判決の判断理由を踏まえたコメントが出ています。