金は暴落するしウォンも下がるし(しかしいまさらじゃん)、ますます「黙ってこつこつドメスティックに原発3基同時メルトダウンさせてる国の通貨で働くのが最良」という、なんというかため息しか出ない素敵展開。
2011-09-25 00:23:47これじゃ結局国内の地方観光産業としてのアートフェスティバル(都市型を装ってる横トリだって観光産業でしょう)とかで実績積みつつ大学や専門学校の教師職で定収を得てボーナス的にアートマーケットで売れたり売れなかったりが「アーティスト」の上がりって線で固定される。
2011-09-25 00:31:51その頃(90年代)言われたのは国内の既存の構造は持たない、グローバル化した「世界」に打ち破られるドメスティックな共同体から、いやがおうにも「外部」に出ざるをえない、そのようなハードな変化こそが閉塞した思考を変えるみたいなこと。いや新自由主義的でしたね。
2011-09-25 00:35:54ところが実際はグローバル化はむしろ既存権益間の競争を促し、負けた側は実にシンプルなワーキングプアになり海外進出どころではなく、買った既存権益はそのまま温存されむしろブランディング化した。これは産業全体がそうで美術も例外じゃない。
2011-09-25 00:39:23冗談抜きで、今多くの大学生が実もふたもなく大企業指向を強めるように「アーティスト」も凄い保守化してる。海外留学もレジデンスも国内でのブランディングの道具で、目指すは大学か専門学校の定収+マーケットでの臨時収入。全面的に正しい。ドルで稼ぐより円を稼ぐ方がずっといい。
2011-09-25 00:43:32柄谷が「世界史的理念は実現される。ただし悲惨な形で」といったときの「悲惨」のイメージがようやくリアルに見えてきた、その時人は防御的な姿勢になるしかない。
2011-09-25 00:58:26とにかく村上龍の相対的な「三流経済ジャーナリスト化」と、村上春樹の「世界的流行」は僕には同じコインの裏表にしか見えないな。これは同じ現象なんだとおもう。
2011-09-25 01:02:25よしもとばなながイタリアで売れるとか。グローバル化が実現すると実際にグローバルなものではなく内閉的なものが「売れる」っていう、実に商業資本主義的な状況がベタに実現する。
2011-09-25 01:08:55で、僕は「そらみろ、世界市場では“ユニーク”なものが売れるんだ」というベタさを「退屈」だと思うわけです。その“ユニーク”がジャパネスクだったりすると、もうラッセンのイルカが売れるくらいの話にしか見えない。
2011-09-25 01:11:27昔、今は亡きスタジオボイスで中ザワヒデキが村上隆に「(村上の論理で行くと)一番はヒロ・ヤマガタじゃないか」と言っていたのは物凄いそのまんまな話だったなと思う。
2011-09-25 01:14:29これか…… http://t.co/zl2tNRaN RT @nagasek: 昔、今は亡きスタジオボイスで中ザワヒデキが村上隆に「(村上の論理で行くと)一番はヒロ・ヤマガタじゃないか」と言っていたのは物凄いそのまんまな話だったなと思う。
2011-09-25 01:18:17で、やっぱり話はそこに戻るけど、結局「そんなこととは無関係に、自律的にやっていく」しかないっていう、実にシンプルな所にしか解はないと思う。
2011-09-25 01:19:11はい、はい。RT @atashika_ymyh これか…… http://t.co/oWMKA2U6 RT 昔、今は亡きスタジオボイスで中ザワヒデキが村上隆に「(村上の論理で行くと)一番はヒロ・ヤマガタじゃないか」と言っていたのは物凄いそのまんまな話だったなと思う。
2011-09-25 01:20:52…もしかしてジャパネスクがラッセンにしか見えない、って話は通じにくいのかな。ラッセンは全然ユニークじゃない、内的じゃない。ジャパネスクはグローバルに対してユニークじゃないか、みたいな。
2011-09-25 01:25:10ええとですね。ラッセンは、それに価値を感じる人にはユニークで内的なんですよ。曰くスピリチュアルでありガイア的(通じるのかなこれ。ラブロックとかもう忘れられてるのか)なわけです。でもその価値観の外にいる人にはそんなの感じられないでしょ?ジャパネスクも同じです。
2011-09-25 01:27:42端的にジャパネスクはユニークでも内的でもない。あるいはラッセン程度にしかユニークでしかない。村上春樹は内的だから、よしもとばななは内的(精神的)だから売れるわけではない。全くそんなものが無いから売れるわけです。
2011-09-25 01:30:03実際、村上春樹やよしもとばななはまさに内部の無化によって評価されデビューした。それは今も変わってない。内部とかないから売れるし、実際彼らを評価するにはその軸しかない。それが「世界に評価された」といった途端権威になって「内的精神性」とかが付与される。倒錯してるわけです。
2011-09-25 01:33:30吉本隆明が偉いのは、娘の作品も村上春樹も要は「中身ゼロだよ」ときちんと見抜いて「だからいいんだ」と言った所でしょう。後から「いや実は内的な精神性がある」とか言ってばななや春樹を評価している人とは少なくともレベルが違う。
2011-09-25 01:37:28美術におけるジャパネスクもそうなんであって、あれを評価する人はラッセン(あるいはヒロ・ヤマガタ)と同じだから素晴らしい、と言うべきなんであって、そこを妙にネグるからおかしくなる。
2011-09-25 01:40:34