最強の存在だった「騎士・騎兵」~それへの対抗策の世界史
あとはこれだろうか。 x.com/Hatashirorz/st…
2024-02-16 20:11:083年程前に書いた文章を修正しました。中世ヨーロッパで馬に乗った騎士が大活躍するイメージについて、実際のところはどうだったのだろうという視点で書いたものになります。 中世ヨーロッパにおける騎兵の優越|旗代屋 @Hatashirorz #note note.com/hatashirorz/n/…
2022-09-26 23:02:59まぁ板金甲冑に身を固めた、所謂我々がイメージする騎士は、まさに15世紀の産物なんですけどね。 x.com/Hatashirorz/st…
2024-02-16 20:16:16こうして、我々が親しむ重たいランスを手に、板金甲冑に身を包んだ騎士が行うランス・チャージの形態は14世紀末頃に形となり始め、15世紀半ばに全盛期を迎える。これは武術競技会だけでなく戦場でも同一である。
2020-08-14 23:14:10現行の教科書の記述の紹介から端を発した話題でした。困ったものですね笑 x.com/itobin_wh71/st…
2024-02-16 20:56:50騎士の馬、デストリエについては色んな説がありますよね。これはベルジャン/ブラバント系の重種で、デューラーが描いた大きな馬から連想される現代の種ということになります。当時は思ったほどに大きくないのは絵に描かれているとおり(足を曲げて歩いている兵士の肩くらいに鬐甲がくる) pic.twitter.com/yPBTsXM7q3 x.com/itobin_wh71/st…
2024-02-16 21:34:58ヨーロッパの騎士が愛用したデストリエも重厚感あっていいんですよ、これが pic.twitter.com/RNQzn0b1EF x.com/tono_mikado/st…
2024-02-16 17:04:46これは前も言いましたけど、人を殺すための訓練を受けた人々が甲冑に身を固め長大な弓や槍を携え、ちょっとデカいポニーぐらいの筋骨隆々の軍馬に跨り時速30~40㎞でこちらに迫ってきたら、果たしてどれだけの人間が怖気づかずに立ち向かえるかって話なんですよ pic.twitter.com/VhIXAB81iJ
2024-02-16 21:54:55アン・ハイランドの研究によれば体高15-15.2ハンド(152-157cm)のリトアニア重輓馬の牝馬が、ヘンリー8世のデストリエのために作られた馬鎧には適していたとのことである。またこれは、先ほどのデューラーの絵の馬の姿形にも合致している(デューラーの馬はもっと小さいように見えるが)。 pic.twitter.com/moA8JJTyP9
2024-02-16 22:01:16あとは、昔の馬の話のツイートも乗せておく。 x.com/Hatashirorz/st…
2024-02-16 22:02:01中世の軍馬についての話を見かけた。当時の馬と騎士の大きさをイメージしたいならウッチェロのホークウッドの騎乗姿やサン・ロマーノの戦いを見るのが一番でしょう。数学者と揶揄されるような、比率にこだわった15世紀中葉の画家です。彼が大きく外した外観を描いていることは考えにくいと思います。 pic.twitter.com/yhlzaiUIUq
2020-03-22 23:51:34ただし、上のツイートで紹介しているチャールズ1世の馬(これもデストリエと呼ばれることがある)は明らかに姿形が異なる。スペイン産の軍馬とされており、所謂バロック馬の系統となる。
2024-02-16 22:07:57また同じようにノルマン・コンクエストの頃の軍馬(これもデストリエと呼ばれることがある)も明らかに姿形が異なる。おそらくはコブ種の祖先ではないかとされるが、軽量で俊敏であったと思われている。 pic.twitter.com/BsP7Vj7R6q
2024-02-16 22:13:28まぁようするにデストリエと言う用語は馬の品種を示す言葉ではない。昔のヨーロッパの馬について「ヨーロッパに馬の品種は存在しない。あるのは用途(type)だけだ」という言葉があるが、そう言う時代だったのは間違いないのでしょう。
2024-02-16 22:15:57@Re_113_Gnu @IronKeepRonin そこで長槍ですよ! pic.twitter.com/KSv2ypdOn1
2024-02-16 22:43:05@Auz6S7XaxYZQFTh @IronKeepRonin これは逆に、そのへんの農民が突進してくる騎兵を恐れずにその場に立ち止まって長柄を構え続けられるかどうかなんですよ(少しでも隊列を崩せばそこから一瞬で蹂躙されます)
2024-02-17 09:10:58騎士の没落は軍事的要素以外だと、三圃制と犂の改良によって農業の生産力が劇的に上がって農民が富を蓄積できるようになり、その中から商人が生まれて相互扶助のためにギルドを結成し、やがて都市貴族として都市を治めたため、人々が騎士の庇護下に入らずとも生きられるようになったのも大きいと思う☺ x.com/pokitasu/statu…
2024-02-17 12:22:06騎士の没落、ワイも火砲の登場で一騎打ちが戦の花形でなくなったから、て覚えてたんだけど、どうも詳しい人の話によると、フランスやスペインなど大国の台頭と常備軍や傭兵による大量動員が可能になる事で、騎士階級の価値が相対的に低下した事が没落の大きな原因だそうなのだ(戦術の変化といえばそう x.com/itobin_wh71/st…
2024-02-16 16:11:00■中世ヨーロッパで使用された弓 -1枚目:丸木の短弓(シンプルショートボウ) 当時の狩猟用途で使われたような、単素材で作成された全長が射手の身長の半分程の弓である。最大飛距離は100m程度といったところか。中世前半の弓兵の供給源は猟師や狩猟経験のある農民等の場合が多かった。(1/9) pic.twitter.com/RpkXvzhiFp
2024-02-17 17:38:50-2枚目:複合弓(コンポジットボウ) 遊牧民やその子孫・隣接文化圏で主に用いられた弓。主に短弓形式の物が多い。標準的な物だと最大飛距離は200m程度とされる。木材や動物の骨・腱・革といった複数の素材で作成された。取り回しが良く弾性に優れているため速射に向き、(2/9)
2024-02-17 17:38:51-3枚目:長弓(ロングボウ) イチイの木材等の単素材で作成された全長が射手の身長程にも及ぶ長大な弓。ウェールズ・そしてイングランドの物は張力は標準的なもので45.4kg(100pb)程で、最大飛距離は300mにも及んだ。1分間に最大10~12射が可能。(4/9)
2024-02-17 17:38:51この手の張力が非常に高い弓を満足に引くには、片手が目に見えて大きくなる程の訓練が必要で、射手の育成には時間を要する他にその環境を整えるのも難しい。(5/9)
2024-02-17 17:38:52-弩弓(クロスボウ) 番えたボルトやクォレルと呼ばれる太い短矢を、押金を握るにより発射する機械式の弓。背筋力や梃子・巻き上げ機を用い、弓も板バネが使用されることもあり、強力なものだと200pbの張力の物もある。(6/9)
2024-02-17 17:38:52しかし、矢の性質・台座による視界不良のため角度をつけた曲射には向かず、その運動エネルギーの高さを射程には十分転化しきれない。弓も最大飛距離の半分も越えるような曲射だと、まともな鎧を着用した兵士相手には効果があまり見込めないところがあるので極端に不利というわけではない。(7/9)
2024-02-17 17:38:53最大の利点は射手の訓練も比較的簡単であることで、特に人口密度が高い地域で採用されやすい。最大の弱点は射撃レートの低さで、巻き上げ機の中でも両手を使うような物になると1分間に2発程度しか発射できない。(8/9)
2024-02-17 17:38:53弓の文化圏を区分すると、混在もありますが1300年頃だと大雑把に下記の通り。 長弓:イングランド等 複合弓:東欧・中東・北アフリカ等 クロスボウ:フランス・ドイツ地域・イタリア半島・イベリア半島等(9/9) pic.twitter.com/opqUbw3kuG
2024-02-17 17:38:54ファンタジー作品に出てくる「騎士団」の描かれ方を見ると、実質「国家直属の精鋭騎兵部隊」で、そこに所属する「騎士」は「忠誠心篤いエリート軍人」というイメージが強いと思う。 近代国家の将校にも近いような。 ヒストリカルな描写に定評のある『ベルセルク』でもそんな感じだった。
2024-02-17 18:35:46