
薄桜記と薄桜鬼と幕末蛮風と、パクリとオマージュとパロディと模倣と盗作と本歌取りと
「薄桜記と薄桜鬼」を受けて挙がっていた意見から


国文の勉強とかやりますとですね、まあ論文書く段階の前に色んな時代の作品について学ぶんですけど、模倣、もじり、本歌取り、等々の技法は「普通」のものなんで、パクリとか声高に糾弾する人の気持ちの方が分からないっていう。
2012-07-14 15:38:59
薄桜キって字を見すぎて薄がゲシュタルト崩壊 名作にあやかって作品を考えたりタイトル付けるとインスパイアやオマージュと言うのに、パクリとの境界はなんなのか…私、気になりません!呼びたいように呼べばいいよ。本歌取りとか、風流でいいんじゃないかな。っていうアイディアもパクリ。フヒヒ
2012-07-14 16:53:56
全くだ…が、こればかりは受け手の教養とセンスだからなあ… RT @noukiknit あとなんかすぐ「パクり」ってひとくくりにするのよくないと思う オマージュとか本歌取りとかパロディとか色々種類があるのに全部くくってると、本当に悪質なやつが見えなくなっちゃうから…(´・ω・`)
2012-07-14 17:50:51
何か「パクリ」という言葉はほんとに簡単に何も考えず使われているんだなあ、と。ちょっとどこかが似ていたら何でも「パクリ」。この脊髄反射的なパクリ認定はどうにかならないものか。http://t.co/3zpg4nWa
2012-07-14 17:52:04
「オマージュ」とか「本歌取り」とかいう文化はもう成立しないのかもなあ。栗本薫の全作品を「パクリ」だと言って口汚く罵っていたひともいたっけ。じゃあ、この世にパクリじゃない作品って何があるんだよ、という話ではある。
2012-07-14 18:02:25
この世に先行する何かを「パクって」いない作品なんて存在しない。すべての芸術は模倣の上に成り立つ。そうでなければそもそもだれもそれを芸術と認識できないはずだ。オリジナリティとか独創性の議論はその認識の上で行わなければならないと思うんだけどなあ。
2012-07-14 18:06:08
ある小説を読むとき、それが「小説」であると認識できるのは日本語を使って書かれているからだ。つまり作者は先行する「日本語」という文化を流用して書いたことになる。これもある種の「パクリ」ではあるだろう。その意味で小説という小説はすべて「パクリ」である。
2012-07-14 18:13:50
@doxun 昔、エリック・V・ラストベーダー という作家が日本神話をもとにして描いたファンタジーのシリーズがありまして、主人公の名前は「ローニン」でした……。
2012-07-14 18:20:07
@kaien 最初、パクリ批判者というのは単純に「パクリ悪い」っていう妙なオリジナル信仰のせいかと思ってたんですが、むしろ「パクリ」を追求することによって自分が上から目線になり、批判者になる/批判の対象にならない、ってことのほうが大きいのかな、と思い始めてます。
2012-07-14 18:23:22
@ihatobu19 なるほど、それはそうかもしれませんね。あと、自分の嫌いなものをおとしめたい時に、内容の如何を問わずに使える言葉が「パクリ」なのだろうとは思いますね。非常に貧しい発想だとは思います。
2012-07-14 18:25:54
@kaien 大塚英志さんも手塚治虫がディズニーに影響を受けてジャングル大帝を描き、それを見たディズニーがライオン・キングを作ったと書いていましたからね。
2012-07-14 18:37:09
@turbo81314 どこまでがオリジナルでどこからが盗作かは微妙なラインだけれども、とりあえず片端からパクリパクリ言い出す人たちは何とかならんのかと。
2012-07-14 18:39:05
@kaien 仮想世界の生死の比重を重くするという作品では私が知っている限り、『クリス・クロス』、『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』、『ソードアート・オンライン』などがあります。使用している舞台(仮想世界)が似通っているため粗筋では「パクリ」になりますが、個々の作品が何を表現
2012-07-14 18:41:27
@kaien したいのかが問題であって、『クリス・クロス』は仮想世界の死が現実世界の死であるかもしれないと濁すことでホラーテイストを。『名探偵コナン』は謎解き、スリルといった要素、『ソードアート』は恋愛要素に比重が寄っていたりするのですが、粗筋を見ると等価に見えてしまうんですよね
2012-07-14 18:45:39
@amagiri_ntt ニコニコ動画で『ソードアート・オンライン』を見たら、「『クリス・クロス』のパクリだろ」というコメントがかなりありましたw
2012-07-14 18:43:38
まあそれの事とは離れた話になるが オマージュとかパロディとかリスペクトとか本歌取りとか色々あるんだから安易にパクりって言う前に一回ググってみたら余計な恥晒さんで済むこともあるし、「こんな元ネタあったんだー」みたいなのを知ってニヤニヤ出来ることもあるから一手間かけてみたらいいと
2012-07-14 18:52:05
@amagiri_ntt いくらディテールで差をつけても、あらすじだけを読んだ人間かえら「パクリじゃないか」と攻撃される、というのは、実に製作者たちにとってやりきれないことだろうと思います。「パクリ」なんてそんなに気楽に使っていい言葉じゃないと思うんですけどねえ。
2012-07-14 18:52:57
@kaien 『薄桜記』の件に関しては、唐草模様を当たり前だと思っている日本人にギリシャの草の文様を見せてこれが元なのを知らないのかと言っているような印象を受けましたね。短絡的にパクリと言う方もどうかとは思いますが、昔の物を全部知っていろというのも無茶振りなわけで・・・。
2012-07-14 18:58:00
@amagiri_ntt 知らないのは仕方ないと思います。ぼくも知りませんでした。でも、「タイトルがよく似ている」という事実に接した途端に「パクリ」という言葉が脊髄反射的に出てくる心理が問題かな、と。
2012-07-14 19:00:49
『薄桜記』が『薄桜鬼』の「パクリ」でないのはもちろんだけれど、『薄桜鬼』もまた『薄桜記』の「パクリ」とはいえないだろう。これは「本歌取り」と見るべきであって、こういうタイトルの付け方をしている作品はたくさんあるはず。
2012-07-14 19:03:54
ジョン・ヴァーリイに「バービーはなぜ殺される」という作品がある。これは高木彬光の『人形はなぜ殺される』を本歌取りした題名だが、原題は「The Barbie Murders」だから、翻訳の浅倉久志さんが洒落っ気を出したのだ。こういう粋なやり方もいまでは「パクリ」と呼ばれるのかね。
2012-07-14 19:07:41