"性的指向/嗜好"は区別されるべきなのか

@chronekotei 差別解消の歴史は差別そのものというより自分たちへの差別を解消するというのが本筋だから仕方ないっちゃあ仕方ないのですが。また、ある程度そういうロジックも必要ではあるんですよね、過酷な扱いを受けている人たちが「自分たちは動物とは違う」とか。
2013-01-08 12:21:26
@geppeeee @chronekotei ただ、それを「動物」ではなく「同じ人間」に向けることを現代の人権思想は赦すのか、というのが引っかかります。(シンガー先生なら、「種差別反対」と言うだろうけど)
2013-01-08 12:22:32
@geppeeee 結局はあるマイノリティの利害の問題に過ぎないわけですからね。それ以外のマイノリティのことは識ったことではない、と謂う理屈になるし、差別を温存するどころか社会の差別構造の主体を担うことにもなりかねない。
2013-01-08 12:23:03
@geppeeee ただ、差別される立場でない人々が差別される立場の人々を支援したり擁護したりするときに、「あらゆる差別は許されない」と謂う個別の文化規範を超えた上位規範以外に何を正当性の拠り所として解釈すればいいのか、と謂う話になりますね。
2013-01-08 12:24:55
@chronekotei 結局、この世を差別側被差別側に別け、差別側に回る権利を主張するしかないのでしょうか。それはあまりにも絶望的です。今がそうであっても、将来的には差別はなくなるのだという展望は持ちたいです。
2013-01-08 12:26:01
@geppeeee さっきTWしたように、人が自分とは無関係な他者が差別されることを許さないのは、「あらゆる差別は許されない」と謂う、割と超越的な上位規範があるからだと思うんですよ。そうでなかったら、「ま、いんじゃね?」くらいの冷ややかな態度でもまったく責められる謂われはない。
2013-01-08 12:28:36
@geppeeee ええ、「我々が差別されるのは不当だ」と謂う主張は、ロジック次第では「差別していい相手」を想定するロジックになりかねませんが、そうではなく、「差別それ自体が許されないから差別されるのは不当だ」と謂うロジックでなければ、赤の他人にとっはどうでもいい話になります。
2013-01-08 12:30:43
@chronekotei やはり、どこかで「このぐらいは差別してもいいだろう、これは差別的な何かではあるが差別そのものにはあたらないだろう」というような、差別に寛容な空気があるんでしょうね。
2013-01-08 12:36:44
@geppeeee ですねぇ。差別されて然るべきものはある、と謂う概念があって、「でもわれわれは違う」と謂うロジックなのでしょう。
2013-01-08 12:37:58
子供が「誰を自分の家に呼ぶか呼ばないか」なんてのも実は差別っちゃあ差別なのだが、これは公的なものが絡まないから赦されるのだろうな。そういう意味では小学生時代の皇太子が友だちすらえり好みできなかったのは象徴的ではある。
2013-01-08 12:41:46
@mid_chan いろいろ調べてみたんですが、性嗜好と性指向の弁別ってのは政治的な目的性に基づく方法論的な区別に過ぎないようにしか思えないのですよね。@geppeeee
2013-01-08 13:32:58
「単なる好みではなくて、人間の生物的なネイチャー」みたいな話にしちゃうと、じゃあその条件に当てはまる性的倒錯もまた同列に扱われるべきなのか、と謂う話になっちゃうしね。
2013-01-08 13:34:02
相手のジェンダーやセックスに基づく区別だけを選別的に切り出す定義をあれこれ捻り出しているに過ぎないとしか見えないんだけどね。
2013-01-08 13:36:26
まあ、性嗜好と性指向と謂うターム自体の定義にもう少し拘ってもいいけど、対象の性を軸にしたものだけが性指向だと謂うのは硬直した議論だよな。
2013-01-08 13:41:13