【社会学】上野千鶴子、学問の中立性や客観性を否定していた。「不利なエビデンスは隠す」だけでなく、覆面査読の拒否、「学問の中立性や客観性は抵抗勢力」と主張。

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この思想が19世紀に台頭する第一波フェミニズム運動の思想的基礎となり、婦人参政権運動へと繋がっていった。

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一方で社会主義思想に基づくフェミニズムも誕生。 イギリスの産業革命をきっかけに貧富の差が拡大した結果、その変革を求める社会主義が生まれた。社会主義者の中には女性の立場を憂う人もおり、社会主義革命によって女性問題は解決すると主張した。

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20世紀前半までに多くの国で婦人参政権は実現。 フェミニズムは労働者階級の女性の貧困などの社会問題に焦点を当てるようになり、社会主義フェミニズムが台頭した。

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◯第二波フェミニズム 第二次世界大戦後、各国で社会民主主義的施策が多く採用され、格差是正や福祉社会の形成が一定進んだ。ソ連のヤバい実情も明るみになり、ソ連とは異なる社会主義社会を求める運動が発生（新左翼運動:ニューレフト）。

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第二波フェミニズムはこの新左翼運動や階級闘争以外の社会問題（環境・人種差別・性差別）の解決を目指す「新しい社会運動」の中で誕生。 婦人参政権成立後にも残っている男女格差の是正を目指した。

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男女格差是正のためには社会慣習や社会制度に存在する性別役割分業の変革が必要であり、そもそも啓蒙思想や社会主義などの西欧近代思想そのものが女性差別を内包しているのではないかと考えるに至った。

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ここで生まれたのが以下の派閥。 ラディカル・フェミニズム 女性抑圧の原因は「家父長制」であると主張。 「個人的なことは政治的」をスローガンに、活発に政治運動を行なった。

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マルクス主義フェミニズム 社会主義思想の流れを汲む立場。経済的条件により女性が男性に支配されていると主張。 「女性による無償の家事労働を前提とした資本制が性支配を生み出した」と主張。『家父長制』の概念も同じくらい重要だと主張する人もいる。

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ポストモダン・フェミニズム 1970年代以降にフランスでポストモダン思想が誕生。 「ヨーロッパ近代を生み出した啓蒙思想は、精神に身体を、文化に自然を、理性に感情を、西欧に非西欧を、男性に女性を従属させる思考であった」と主張した。

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近代思想（モダン思想）からの解放を主張するから、ポストモダン思想。 この思想に影響を受け、理性により抑圧されたものを回復する事を、女性の抑圧からの回復と重ね合わせる、ポストモダン・フェミニズムが誕生した。

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これに大きな影響を与えたのはフランスの文芸批評家であるジュリア・クリステヴァ。「家父長制社会」における女性のアイデンティティを精神分析理論により分析し、ポストモダン・フェミニズムの主要な基礎理論のひとつを築いた。

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◯現代フェミニズム（第三波フェミニズム） 80年代までのフェミニズムにおいては女性=白人中流女性だった。80年代後半からはそれに対する批判（人種的な視点やポストコロニアル（西欧中心主義批判）的な視点から）が相次いでなされる。

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ポストモダン思想がフランスからイギリスやアメリカに伝わり、英語圏の哲学であるプラグマティズムやシンボリック・インターラクショニズムと相互作用を起こした結果、社会構築主義が爆誕。

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※プラグマティズム（実用主義） アメリカの哲学。「経験不可能な事柄の真理を考えることはできない」という考え方のもと、概念や認識をそれがもたらす客観的な結果によって科学的に記述しようとする。

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※ シンボリック・インターラクショニズム（シンボリック相互作用論） アメリカの哲学。人間は事物に対してそれぞれの解釈（この解釈は社会から影響を受けている）で意味を与え、それにより構成される「世界」の中で生活しているという考え方。 「世界」≠「現実の世界」。 詳細は画像を参照。 pic.twitter.com/iS4xqpsN94

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ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7…

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ポストモダンである社会構築主義は、「社会的現実」が人々の社会的実践によって構築されていると考えている。 その観点からすると、それまでのフェミニズムは「主体と客体」「精神と身体」「物質と意識」などの二項対立的概念を使用している時点で近代思想（モダン）的であり問題であるとされた。

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この流れを受けて、皆んな大好きジュディス・バトラーが1990年に性別二元論を批判する『ジェンダー・トラブル』を刊行してクィア理論に理論的基礎を与えると同時に、フェミニズムを洗練された現代哲学・現代思想と結び付けた。

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社会構築主義の興隆は、言説分析という哲学の方法論を一般化させる事になり、フーコーのセクシュアリティ論に依拠しつつ、ジェンダーとセクシュアリティの編成を論じる言説分析による研究も多く生まれた。

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【2】の感想。 フェミニズムの歴史がコンパクトにまとめられていてわかりやすい。 フランス生まれのポストモダンは相変わらず意味がわからんのだが、それがアメリカに渡った結果、 ポストモダン+プラグマティズム+シンボリック相互作用論=社会構築主義 という

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意味がわからんやつ+意味がわからんやつ+意味がわからんやつ=最高に意味がわからんやつ という最悪の悪魔合体を果たしてしまって笑ってしまった。 近代思想（「主体と客体」「精神と身体」「物質と意識」）を全否定してるわけだけど、本当に皆んな納得できてるの！？😇

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ジュディス・バトラーが「フェミニズムを洗練された現代哲学・現代思想と結び付けた」あたりで、マジでやめろと叫びたくなった。