『宮本武蔵』の語られ方 吉川英治が創作した剣聖イメージを”格下げ”する歴史とは~我乱堂さんのツイートを中心に
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これから我乱堂@SagamiNoriaki さんのツイートを中心に「宮本武蔵の語られ方(イメージ史)」まとめを作る 吉川英治「宮本武蔵」青空文庫にリンクを張り aozora.gr.jp/index_pages/pe… そしてサムネイル用画像(グーグル検索結果より) pic.twitter.com/Rs4Bzsg4Pm
2017-10-24 06:59:27http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1562.html
宮本武蔵 01 序、はしがき(新字新仮名、作品ID:52395)
宮本武蔵 02 地の巻(新字新仮名、作品ID:52396)
宮本武蔵 03 水の巻(新字新仮名、作品ID:52397)
宮本武蔵 04 火の巻(新字新仮名、作品ID:52398)
宮本武蔵 05 風の巻(新字新仮名、作品ID:52399)
宮本武蔵 06 空の巻(新字新仮名、作品ID:52400)
宮本武蔵 07 二天の巻(新字新仮名、作品ID:52401)
宮本武蔵 08 円明の巻(新字新仮名、作品ID:52402)
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名、作品ID:52434)
【参考】「その人の実際の歴史」でなく「語られ方の歴史」に焦点を当てた、拙作の過去まとめ togetter.com/li/731133 togetter.com/li/523680 togetter.com/li/910387 togetter.com/li/1145066
2017-10-24 07:16:14ラノベ読みのweb小説書き。あと漫画読み。古本屋とか昔やってた。宮本武蔵と百合と古武術をこよなく愛する。最近物忘れが激しい。お仕事のご依頼などはDMから。 ほしいものリスト公開いたしました。amazon.jp/hz/wishlist/ls…
魔界転生の映像化、コミカライズは何度かされているけど、原作にほぼ忠実なのは2つだけで、原作のラスボスである宮本武蔵はたいがいの作品で中ボスか、ひどければのっけにでてきて敗れているものさえもある。アニメは…もしかしたら、ラスボスになっていたかもしれないけど。
2017-10-21 16:11:45この武蔵の格下げされていく感は、恐らく武蔵のイメージの変化に関連していると思われる。吉川英治の死後、みんな狙ったかのように武蔵を貶めようとした。あるいは、武蔵を「俗化」させることを執拗に繰り返した。それは今も続いてさえする。
2017-10-21 16:18:03伊藤勢先生は荒野に獣慟哭すの解説文で「一般的な武蔵像とは、まず吉川英治氏によって創作された、求道者として宮本武蔵。そして、そのネガとして発生した柴田錬三郎氏の『決闘者』に代表されるマキャベリストとしての武蔵、さらに加えるのなら、五味康祐氏の『二人の武蔵』に代表される武蔵複合型」
2017-10-21 16:29:36概ね、このあたりのアレンジとかバリエーションであると書かれて、その後に伊藤先生の武蔵イメージについて続くが、それはおいとくとして、武蔵とはこの解説に要約されている通り、戦後多くがこのように描かれる剣豪だった。執拗に、吉川版の聖性を剥ぎ取ることを目的として描かれた。
2017-10-21 16:32:52勿論、そうでないのも数多くあったろうけども、私の知る限りでより新しい武蔵像を提示できたのは、鈴木輝一郎先生の『中年宮本武蔵』とかではなかろうか。この武蔵は異能の奇人で、俗化されてはいるが、それ以上に異常で、欲望のままに生きているが野望はなく、おもしろ迷惑おじさんだった。
2017-10-21 16:39:37江戸時代のことをよくツイートします。本業はweb技術者兼ウェブ広告ディレクター。いよいよ40に近くなってきた。先祖は平家。徳川幕臣の子孫。リツイート多め。リツイートは必ずしも賛同を意味しません。返信が多いので全てのリプにご返信できないので恐縮ですがよろしくお願いします。
魔界転生は講談が元ネタ。講談「天草騒動記」では切支丹伴天連の妖術使い・森宗意軒と佐賀藩士の鍋島直澄の戦いだった。いつから由比正雪対柳生十兵衛になったのだろう。
2017-10-21 16:48:07まあ、そんな感じで武蔵は格下げされ、魔界転生のラスボスの座から引きずり降ろされていったたのであるが…ここで問題になるのは、いっかに格下げされたとはいえ、ラスボスであったはずのキャラのポジションを移動させ、初っ端に倒される雑魚にして問題はないのかという話であるが…
2017-10-21 16:51:48魔界転生原作を読んだ方には解るだろうけど、実は……、武蔵と十兵衛には、作中で特に因縁がない! 武蔵と十兵衛の対決は、そこまでの物語の流れから乖離したところにある。だから、何処にもっていっても問題は生じないのだ。 そう。 魔界転生は、実は、途中から結構行き当たりばったりくさいのだ!
2017-10-21 16:59:46まあそれは半ば冗談としても、十兵衛は物語解決のヒーローとして登場はするけど、実は上巻もかなり過ぎてからでてくる。武蔵と十兵衛の物語は別にあり、最後に交差するだけで、大半でほとんどかすりもしない。二人の対決は、むしろ物語の後始末として扱われている。物語の中での盛り上がりとは別なのだ
2017-10-21 17:25:37現実として二刀流を教えられる人間があんまりいないのがよくないのでは 二刀流扱うには怪力が必要ならまず体づくりから行うべきだし、小太刀を用いた二刀流でもいいわけだし
2017-10-21 17:28:56まあそんなわけで、武蔵は魔界転生を十兵衛の物語とした場合は異物にしかならず、流れの中でも対決は乖離していて、なんの因縁もない。だから再構築していく過程ではどうしてもラスボスの座から陥落せざるをえないのだった。ハイコンテクストとしての武蔵の聖性の剥奪が陳腐化してしまったら尚更である
2017-10-21 17:38:12英霊剣豪七番勝負は、こう読み返すと魔界転生とは逆のベクトル…宮本武蔵という剣豪が、聖性を剥奪されて魔人とまで堕ちた者が、幾多と地獄めぐりの試練を経て、至高の領域(エンピレオ)さえも超えた「空」…に至る物語であったともいえる。twitter.com/SagamiNoriaki/…
2017-10-21 17:52:39ジャンプSQ.連載の『MANZEMI』と、誠文堂新光社の⭕️❌式で解説 誰でもかんたん!!シリーズの『パースがわかる本』と『構図がわかる本』の原作と構成を担当。 ヘッダーは平田弘史先生の揮毫。ロック・凍結された時はnote参照を。台湾独立支持(スパム対策)( ´ ▽ ` )ノ