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まとめ
100Bq/kg程度のキノコの放射性セシウムは気にしなくていいのでは?という話
キノコは放射性セシウムを蓄積しやすいことで知られていますが、311震災前の核実験由来の放射性セシウムだけで100-8000Bq/kg近くまで蓄積している例があります。キノコ類は土壌中の天然放射性核種(Ra-226, Po-210など)も蓄積しやすく 0.1-50Bq/kg 前後にもなることがあります。これらはα線を出すので生体への影響は大きくRa-226の 2Bq/kg はCs-137の120Bq/kg程度に相当。
つまり、震災前から知らずに核実験由来の放射性セシウムをたべていたばかりか、太古からいままで天然のアルファ核種をキノコ経由で相当量食べていたということになります。
安全な値をどのあたりに置くかというのはまた別の話ですが、現状ではアルファ核種で被曝しているより少ないかもしれないレベルの放射性セシウ..
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まとめ
どのくらいベクってるものをパクってる?〜秋山さんの消費者意識アンケートと福島の桃の話
秋山さん @domoboku がICRPへの報告で資料とするために行った消費者意識アンケートと、その後の福島の桃をめぐるやり取りをまとめました。
「実際に食べているより桁違いの量を食べていると思っている」
という興味深い事実が明らかになりました。
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まとめ
コンベアで次々放射性セシウム検査はずさんなの?
児玉先生の「オールジャパンの技術力で福島支援を」の呼びかけに答えて、島津製作所・三菱重工などが開発した米の全数検査装置が今年の新米の出荷に使用されています。
医療用PETの素子や技術を用いて短時間での正確な検査を可能にしているので、従来の食品検査の常識からは戸惑っている方もおられるようです。
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まとめ
2011年の淡水魚の暫定放射能分布が nature 社の無料誌に掲載
2011年の原発事故後、水産庁は初期の段階では定量的な正確さを2の次にした魚類の放射能測定を行いました(Cs134とCs137を区別しない・校正の手間を省くなど)。この結果は公表されていますが、現在ではより正確な測定法に置き換えられています。
この初期のデータを元に地図化したものが nature 社の出しているオープンジャーナル(無料誌) "scientific reports" に掲載されました。
この論文に対する疑問点なども含めてまとめました。
http://www.nature.com/srep/2013/130429/srep01742/full/srep01742.html
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チェルノブイリ
まとめ
原子力事故をめぐる社会の反応(スウェーデン)
原子力事故をめぐる社会の反応(佐藤吉宗) 2014 Isotope News 8月号
@yoshisatose さんの記事からの要約です(PDF)
http://www.jrias.or.jp/books/pdf/201408_JIYUKUKAN_SATO.pdf
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チェルノブイリ事故後、避難してからZone II の村に戻ってきた人たちの被曝状況
2003年にドイツ/ハノーバー大学から出た論文の紹介です。
チェルノブイリ原発事故後にいったん避難し、その後 2.2 MBq/m2 の Cs-137 汚染の地域に30家族が戻りました。この人たち(40人)はパン以外は地域の食材で暮らしています。そのうち18人の被曝量(個人線量計・WBC)や食事、を調べています。作物中の Cs-137は 10Bq/kg 前後が多いようです。
極端例を除き、外部被曝と内部被曝を合わせて年 1mSv程度の被曝があるが、自然被曝の地域差の範囲内と結論。
キノコを大量に食べる極端例では 20mSv にも達するのも驚きです。
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LNTとチェルノブイリ事故の影響について Zbigniew Jaworowski 氏が残した言葉
長くUNSCEARの委員を務め、国連の各種機関の提言でも重要な役割を果たしてきたポーランドの医学者・放射線科学者の Zbigniew Jaworowski 氏が亡くなる前年に発表した文章から抜粋です。チェルノブイリ事故の対応におけるLNTの扱いについて厳しく批判を行っています。
The Chernobyl Disaster and
How It Has Been Understood
http://www.world-nuclear.org/uploadedFiles/org/info/Safety_and_Security/Safety_of_Plants/jaworowski_chernobyl.pdf
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まとめ
放射線によらない健康への影響(チェルノブイリ)
低線量被曝の影響の大小・有無の話は別として、現在チェルノブイリ地区で起こっている健康問題の多くは、放射線によらない経済社会因子やストレスなどの精神的な因子に由来するとされています。
これらは放射能汚染に伴なうことから、放射線の直接影響と誤解されることも多いようです。
チェルノブイリの収束作業にあたった方々やその子供たちに見られる健康への影響が、放射線の影響ではなく著しいストレスによるものだというロシア語文献をもとにした論文(総説)をロシアの科学者が出していました。その中から目についた内容をまとめました。
論文を紹介してくださった @yoshisatose さん、ありがとうございました。
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チェルノブイリ事故の健康被害が誇張されているとするロシアからの声
チェルノブイリ事故の健康影響についてはしばしば IAEA や WHO の調査とは異なる見解が伝わっています。これらの情報のかなりの部分がヤブロコフらの 2009年 の論文にまとめられてよく参照されています。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1749-6632.2009.04822.x/full
日本語抜粋 http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/core/bookdata/1000/b1083.htm
しかし、この論文の引用文献にはたどることができないものが多いことから疑問に思っていたところ、ロシア国内の科学者から彼らの報告に対して痛烈な批判があることを知りました。
このあたりの事情についてナカイサヤカさんとのや..
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IPPNW(ドイツ)2011報告書とウクライナ政府2011報告書の内容が矛盾?
onodekita医師などがよく引用されるという、IPPNW(ドイツ)2011報告書 http://bit.ly/1eo6wpc では北ウクライナの住民のほとんどが何らかの疾患に罹患しているとあります。しかし、元データの判断基準がこの報告書では明確ではなく、ウクライナ政府2011報告書の数値と比べて矛盾があるように思います。
翻訳:ウクライナ政府(緊急事態省)報告書『チェルノブイリ事故から25年 "Safety for the Future"』 | http://bit.ly/1jYkt2z
ツイートをされていた方に質問してみましたが、ご返答が得られないので短いまとめにしてみました。ご存じの方はご教示いただけたら幸いです。また、私の理解が間違っていればご指摘もよろしくお願いします。
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「低線量被曝でも白血病」の報道の元の調査研究について
チェルノブイリ事故の収束・清掃作業員のウクライナ側の調査が米大の協力で継続して行われています。以前から白血病のリスク上昇は指摘されていましたが、最新の論文 ( http://ehp.niehs.nih.gov/2012/11/1204996/ ) では、この調査では初めて白血病の被曝に伴うリスク上昇が有意となったようです。
また、慢性白血病のリスク上昇が見られたことも注目されています。
しかし、疫学的調査としての不備もあるので研究自体の信頼度は弱く、低線量といっても平均の被曝は76.4mGyと高めです。
新聞のタイトルから、あたかも東電事故でおこった関東東北の空間線量レベルでリスクの上昇が起こると勘違いしている方も多いようなのでまとめました。
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ゲンロン社チェルノブイリツアー by satoruishidoさん
毎日新聞の石戸さんによる参加レポです。
「ただ発信するだけでなく、チェルノブイリ現地取材についてツイッターでご意見、ご質問なども募集します。ぜひお寄せください。首都圏版の紙面に転載可能なツイートは #rt_cb をつけていただけると助かります。」
とのことです。
(追記)
#ゲンロンツアー タグからのツイートも追加しました。
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ペレットストーブのスウェーデン製木材由来ペレット灰からチェルノブイリ由来放射性セシウム検出
秋田で、ペレットストーブの灰から放射性物質が検出されました。
スペクトルに Cs-134 が検出されないことから不審に思い、調べてみるとスウェーデン産木材を使っていて、チェルノブイリ事故由来の放射性物質と考えられるようです。
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20120320a
放射性物質の問題は別にしても、薪・ペレットストーブはエネルギー地産地消の良い例として、また林業活性化に貢献もできるとして補助金も出されて推進してきたのに、輸入原料が使用されているということにも困惑があるようです。
(追加:このペレットは輸入材を製材したおがくずから国内で製造したものでした。秋田県HP。)
http://www.pref.akita.lg.jp/www/conten..
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チェルノブイリで起きていないことなら福島で起こるはずもない(放射線影響による微生物分解の減少)
実際のデータとかけ離れたことが「示唆」されているとし、更に極端な主張に利用されている例です。元論文では、チェルノブイリ近郊で微生物分解の差があるかもしれないとしていますが、線量は地表で 100μSv/hです。が、空間線量の妥当性以前に、本当に微生物分解を測定できているのかどうかが疑問です(イノシシやトラクターによる損耗が数%あるような、人や生物の影響を受けやすい調査です。これは除外しているとしています)。
日本語記事
http://gigazine.net/news/20140406-forests-around-chernobyl/
英語
http://www.smithsonianmag.com/science-nature/forests-around-chernobyl-arent-decaying..
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放射線の健康影響
まとめ
ゲノム科学の衝撃 on 放射線の遺伝的影響
放射線影響研究所2013年の総説から、最近のゲノム科学の進展がヒトに対する放射線影響の理解に及ぼした影響の部分の紹介です。
関連して、「ポストゲノム時代の生命観(元々だれでも病気の原因となり得る変異遺伝子を持つ)」というような内容でのやり取りをしていたので一緒にまとめました。
Radiation Effects on Human Heredity
Annual Review of Genetics Vol. 47: 33-50
http://www.annualreviews.org/doi/abs/10.1146/annurev-genet-111212-133501
解説「放射線がヒトの遺伝に及ぼす影響」
http://www.rerf.or.jp/library/scidata/cr/cr1202..
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まとめ
MIT から低線量被曝影響の研究論文〜自然放射線の400倍でもDNAへの過剰影響なし
MITからマウスで低線量被曝のマウスを用いた研究論文が出され、それと同時に広報からプレスリリースが発表されました。
自然放射線の400倍というレベルでマウスを5週間飼ってもDNAへの過剰な影響は認められなかったというもの。(追記:外部被曝の実験です)
同様の研究はこれまでにもありますが、今回の研究は DNAへの影響の最新の評価法を多数用いているという科学的なものに加え、
・米国の環境放射能の8倍という退避基準は疑問
・福島での避難は犠牲に見合ったものか疑念を表明
と、明確にしていることで反響を呼んでいます。
反響のツイートと解説のツイートをまとめました。
なお、『DNAへの悪影響なし・ダメージ無し』と書いておられる方もいますが、自然放射線レベルでもDNAへの修飾や切断は起こっていますので、『過剰な影響無..
146069 pv
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まとめ
インド・中国の高自然放射線地域での発がん調査
インド・中国の高自然放射線地域での発がん率は特に高くない、という電気新聞の報道に関連したツイートのまとめです。
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20140122_03.html
元となる論文
インド http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19066487
中国 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22217590
最近の報告書と研究計画 http://clearinghouse.main.jp/web/env_0034.pdf
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まとめ
航空機乗務員の被曝について
早野先生が公開された個人線量計1時間ごとの線量グラフ(含む航空機搭乗時)を受け、航空機乗務員の被曝状況を懸念するツイートが見られました。
この問題はICRP90勧告の国内法への取り入れ時にかなり議論された経緯があります。勧告では航空機乗務員の被曝管理が求められ、乗員組合も職業被ばくとして扱うよう要望書を提出しましたが、被曝量の検討の結果自主管理で行われているようです(平均 2mSv/年程度の被曝。管理目標 5mSv/年)
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まとめ
ムラサキツユクサによる低線量被曝影響の検出
ムラサキツユクサの雄蕊の毛の色で極低線量(2〜3mSv)の放射線の影響を評価できるという研究があります。どうしてこの系でだけそんなに微量な影響が検出できているのか、少し論文やサイトを調べてみました。
「2.5mSvの測定値が直線に乗る」のは事実でも、そうした低い線量での効果はコントロールより大きいと証明されているわけではない、ということかと思います。
他に信頼性の高いデータなどあれば、ご教示お願いします。
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小児に対するCT検査と脳腫瘍・白血病リスク増大に関するランセット論文
小児に対するCT検査に起因する短時間低線量被曝で、脳腫瘍・白血病リスクが増大するという論文が、臨床分野でのトップジャーナルの一つである英ランセット誌に掲載されました。
医療被曝は被曝によるリスクがあっても、診断や治療が患者への利益になるように行われていることから、いたずらにリスクの増大ばかりを伝えるべきではないというのが医療に携わる方の意見としてあるようです。
CT検査での被曝の低減は近年、様々な技術の導入により進んでいるようですが、根本的に異なる原理によるCT検査の開発も進んでいるようです。
最後の部分にcT検査の増大に関する記事を付記しました。
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